2018年ニュース・ランキング(2)

 

5位 安藤忠雄氏設計の「光の教会」に被害も「光の十字架」は守られる 大阪北部地震(6月24日)

光の十字架(写真:Bergmann)

6月18日の大阪北部地震で、最強の震度6弱を記録した大阪府茨木市。そこにある「光の教会」で、窓ガラスが割れ、パイプ・オルガンの音が出なくなるなどの被害が出た。

「光の教会」は、日本基督教団・茨木春日丘教会の礼拝堂として、日本を代表する建築家・安藤忠雄氏が設計し、1989年に完成した。正面の壁一面にある十字架状のスリットから差し込む光の様子から「光の教会」と呼ばれる。安藤建築の代表作の一つであり、国内外の建築ファンが訪れることでも知られる世界的に有名な礼拝堂だ。

同教会牧師の大石健一氏は、今回の状況を受けて次のように話す。「教会の信仰を体現するような美的な教会建築を否定はしませんが、個人的には、教会の建物はプレハブでもいいと思っています。このような私が『光の教会』の牧師でいることは皮肉にも感じますが、この現実的な感覚こそ、デザイナーズ建築でも必要となってくると考えています」

4位 松本智津夫死刑囚らの死刑執行を受け、上祐史浩氏が会見 新実智光死刑囚に会った進藤龍也氏に聞く(7月6日)

進藤龍也氏

オウム真理教の外報部長だった上祐史浩(じょうゆう・ふみひろ)氏が7月6日、松本智津夫(まつもと・ちづお)死刑囚らの死刑執行を受けて会見を行った。上祐氏は現在、オウム真理教の後継団体である「アレフ」から独立して、2007年に設立された「ひかりの輪」の代表をしている。

また同日、大阪拘置所で死刑執行された元オウム真理教幹部の新実智光(にいみ・ともみつ)死刑囚に、約18年前、東京拘置所内で会ったという進藤龍也氏(罪人の友主イエス・キリスト教会牧師)は、その執行の知らせを受け、本紙のインタビューに答えた。

進藤氏は元暴力団員で、受刑経験もあることから、牧師となった現在、刑務所伝道に励んでいる。進藤氏が新実死刑囚(2010年に死刑が確定したため、当時は被告)に会ったのは、進藤氏が受刑中だった2001年8月。進藤氏の独房の二つ先にいたという。

3位 グアテマラでエホバの証人が殺害された事件について齋藤篤牧師に聞く(11月22日)

日本基督教団・深沢教会牧師の齋藤篤さん

中米グアテマラで殺害された木本結梨香さん(26)は、3年前から同じ信者の茂呂澤(もろさわ)ちえさん(28)と共にグアテマラに移り住み、宣教活動をしていた。二人が同居していた一軒家を複数の男が襲撃し、茂呂澤さんはナイフで切りつけられて重傷を負い、木本さんは腹や頭に打撲の痕があり、すでに死亡していた。

元エホバの証人で、現在、日本基督教団・深沢教会牧師の齋藤篤さんは、「エホバの証人は日本から世界中に宣教師を送っているのですか」との質問に、次のように答えた。

「自国から海外に派遣されるエホバの証人を『宣教者』と呼びますが、エホバの証人組織から有償で派遣される宣教者と、志願して無償で派遣される宣教者がいます。いずれの宣教者も、各地で教えを伝える、いわゆる『宣教師』の役割をする人ですね。今回、事件に巻き込まれた女性たちは無償の宣教者と思われます。いずれにしろエホバの証人は、監督する信者や本部の了承がなければ、原則として勝手に動くことはできません。エホバの証人の本部は十分、グアテマラの情勢を知った上で、彼女たちを送ったと思います」

2位 グアテマラでエホバの証人の女性二人が死傷(11月7日)

ペテン県 (Departamento de Petén) は、グアテマラ共和国にある県

中米グアテマラの北部ペテン県で11月4日未明、現地在住の日本人女性二人のうち、一人が死亡し、一人が重傷を負っているのが発見された。地元メディアは、殺人事件の可能性があると伝えている。

死亡したのは、神奈川県出身のフルート奏者キモト・ユリカさん(26)。負傷したのはモロサワ・チエさん(28)。モロサワさんは打撲や刃物による切り傷のため、現在、病院で治療を受けており、快方に向かっている。

二人は、キリスト教会では異端とされる新宗教「エホバの証人」の信者で、数年前からグアテマラに住み、伝道活動を続けていた。エホバの証人は、ものみの塔聖書冊子協会が発行する冊子を駅前や玄関先で配るなどの活動をしている。

1位 関学アメフト部、記者からの質疑応答で「試合前に聖書を朗読する意味は」(5月31日)

祈りをもって夏練習スタート(2017年8月1日、関学大アメフト部公式フェイスブックより)

アメリカンフットボールの日本大と関西学院大の定期戦(5月6日、東京)で日大の選手が関学大の選手に悪質なタックルをして負傷させた問題で、関学大は26日午後、兵庫県西宮市のキャンパスで会見を開き、鳥内秀晃監督(59)と小野宏(ひろむ)ディレクター(57)が出席した。

この日の質疑応答で記者団から「試合前に聖書を朗読する意味は」という質問が飛び出した。それに対し、小野ディレクターは次のように答えた。「関西学院大学はキリスト教主義教育に基づいており、我々の中で試合の直前にはお祈りをするということは普通に入っている」

関学大アメフト部「ファイターズ」の公式ホームページ内のブログ「上ヶ原通信」でも次のような文章が見られる。「今回の合宿では春シーズンのスタートの意味も兼ねて、初日に『お祈り』を前島先生のもとに行ってスタートしました」(2018年4月7日、2年ラインバッカー繁治亮依君)。前島先生とは、前島宗甫(むねとし)氏(81、日本基督教団牧師を経て、1985年、日本キリスト教協議会総幹事、関学大神学部教授)のこと。部の顧問として試合直前の祈りを10年以上続けてきた。

 






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