2018年ニュース・ランキング(1)

 

「クリスチャンプレス」は2018年6月にスタートし、ほぼ毎日1~2本のキリスト教関連のニュースやインタビューなどを配信してきた。今年掲載された記事の中で、最も読まれたものをランキング形式で紹介する。まず10位から6位まで。

10位 日進館・万座温泉ホテル会長の黒岩堅一(泉堅)氏、召天(7月17日)

黒岩堅一氏(宮田まいみ氏のブログから)

日進舘・万座温泉ホテル会長の黒岩堅一(くろいわ・けんいち)氏が7月12日、出張先の京都のホテルで体調を崩し、午前10時、搬送された病院で急性心不全のために召天した。69歳。

黒岩氏は1948年、長野県須坂市生まれ。69年、法政大学工学部経営工学科に入学するが、4年生の時に父親に戻ってくるように言われて中退し、日進館・万座温泉ホテル支配人に就任。96年、黒岩氏の歌を聞いた徳間ジャパンコミュニケーションズの人からスカウトの声がかかり、48歳でシンガー・ソングライター「泉堅(いずみ・けん)」としてメジャーデビューもしている。

規模の大きな温泉としては最も高い標高1800メートルにある万座温泉(群馬県嬬恋=つまごい=村)で、明治時代から続く日進舘の6代目当主。その本館にあるホールを「シオンの泉」と名づけ、毎週、チャペルタイムを開いてきた。

9位 ハーベスト・タイム・ミニストリーズ インターネット・ミニストリーから見えてくる可能性(9月6日)

ハーベスト・タイム・ミニストリーズ代表の中川健一さん

インターネットを活用した福音宣教と弟子訓練を行うハーベスト・タイム・ミニストリーズ。その働きについて、代表を務める中川健一氏にハーベスト・センター(静岡県裾野市)で話を聞いた。

24年間続けてきたテレビ番組「ハーベスト・タイム」を終了し、8年前にインターネットに活動の場を移した。「これからは、ネットのほうがより多くの人に福音を届けられる」と判断したからだ。テレビとは異なり、インターネットなら時間や場所を選ばず、好きな時に聖書のメッセージに触れることができる。また、さまざまなコンテンツを無料で提供できることも大きかった。

ハーベスト・タイムのサイトの大黒柱は、現代に生きる人々に必要な聖書のメッセージを音声と動画で届ける「メッセージ・ステーション」。その中でも中心となっているのが、中川氏の語る聖書講解メッセージ(約60分)だ。さらに、未信者やクリスチャンになったばかりの人のためのサイト「聖書入門.com」では、キリスト教についてよくある質問に答える「3分でわかる!聖書」などがある。

8位 【インタビュー】衆議院議員・石破茂氏 「自分だけが正しいのではなく、お互いを受け入れ合うことが争いをなくす第一歩」(9月5日)

左から山北宣久氏、石破茂氏、渡部信=8月30日、衆議院第2議員会館(東京都千代田区)の石破茂事務所で

クリスチャン議員である石破茂(いしば・しげる)氏を8月30日、渡部信(わたべ・まこと、クリスチャンプレス発行人)と山北宣久(やまきた・のぶひさ、前日本基督教団総会議長)氏が衆議院第2議員会館の石破茂事務所でインタビューした。

「クリスチャン議員として、どのような思いで政治に向き合っているか」との質問に、次のように答えた。「私は、神様の前に自分の至らなさ、誤っているところをお詫び申し上げるようにしています。そして、『過ちを正してください』、『ご用のために用いてください』という思いでお祈りしています」

石破氏は4代目のクリスチャン。母方の曾祖父が、新島襄の愛弟子である金森通倫(かなもり・みちとも、1857~1945)。石破氏は、母親が通っていた日本基督教団・鳥取教会(現在は橋原正彦牧師)において18歳で洗礼を受けた(現在も現住陪餐会員)。

7位 オーストラリア新首相はヒルソング・チャーチのメンバー(9月4日)

スコット・モリソン氏(写真:Clrdms)

オーストラリアの与党である自由党の党首選に勝利したスコット・モリソン氏が8月24日、第30代首相に就任した。

モリソン氏はシドニーにあるヒルソング・チャーチ(ペンテコステ派)のメンバーで、クリスチャン・ホームに育ち、教会で妻ジェニーさんと知り合った。自身を「献身者」と位置づけている。

首相としての最初の演説でモリソン氏は、「幼少時より信仰にコミットしてきた」と断言した。

6位 文化庁が発表した最新のクリスチャン・教会数は? 教派別・県別ランキング(6月6日)

『宗教年鑑 平成29年版』(文化庁)

最新の文化庁編『宗教年鑑』(平成29〔2017〕年版)によると、16年12月31日現在、文部科学大臣所轄包括宗教法人として登録されているキリスト教会(伝道所などは含まず)の総数は5763(昨年5743、20増)、信者数は96万0253人(昨年96万8066人、7813減)。信者数は減っているが、教会数は微増している。

この統計によると、キリスト教人口のうち、約46パーセントがカトリック、それ以外の約54パーセントがプロテスタント各派や正教会ということなる。どの教派も信者数は減っているが(カトリック2614減、日本基督教団1450減)、セブンスデー(397増)とアッセンブリー(587増)、同盟基督(58増)は増えており、いちばん増えたアッセンブリーが同盟基督を抜いて7位となった。

全国のキリスト教信者の多い都道府県ランキングは、順位は去年と同じで、どこも減っているが(東京2957減、神奈川2803減など)、愛知(446増)と埼玉(674増)は増えている。

 






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