社会

2019年参院選④ 国民、公明、共産、維新、諸派 どこに投票すべきか

 

これまで、クリスチャンの議員の多かった社民党(社会党)、自民党、立憲民主党を取り上げてきたが、支持政党がない場合、どの政党、どの人に投票すればいいのか、迷っている人も多いかもしれない。人気投票のように考えて、入れたい人がいないからと、投票に行かない人もいるだろう。しかし少し調べれば、選挙は面白くなる。

2016年参議院選挙。東大阪で(写真:Mr.churasan)

まず、自分の選挙区をネットで検索してみよう。筆者の場合、「東京都選挙区」なので、定員6人に対して20人が立候補していることが分かる。まず、自分が投票できる2票のうち、選挙区に立候補した誰に入れるか。

次に6年前、今回改選される現職の人たちが前回、どれだけの得票で当選したかを検索する。東京選挙区は前回定数5で、自民党の丸川珠代(まるかわ・たまよ)氏106万(四捨五入)、公明党の山口那津男(やまぐち・なつお)氏80万、共産党の吉良佳子(きら・よしこ)氏70万、無所属(現在、れいわ新選組)の山本太郎(やまもと・たろう)氏67万、自民党の武見敬三(たけみ・けいぞう)氏61万で、この5人が当選し、次点は民主党の鈴木寛(すずき・かん)氏55万票。

そして、今回も丸川氏、山口氏、吉良氏は同じぐらい得票するだろうと考えれば、自分の投票で左右されることはあまりないことが分かる。山本氏は今回、比例代表に移ったので、あと残りは3議席。

次に新聞や雑誌、ネットニュースで選挙情勢をチェックしてみる。すると、やはり丸川、山口、吉良の現職が先行。これに自民現職の武見と、立憲新人の塩村、山岸、維新の音喜多が続くとある。こういう基本情報を押さえた上で、それぞれの立候補者の中から、自分が興味を持った人を調べて投票すれば、投票結果がどうなるか俄然(がぜん)気になってくるだろう。

自分が投票できる2票のうち、もう1枚は比例代表(定数50)だ。政党名か立候補者個人の名前を書く。この場合は、3年前の参院選の結果を見てみる。自民19、民進11、公明7、共産5、お維新4、社民1、生活1。そして、直近のニュースで選挙情勢を確認すると、自民は20議席台に伸ばすかもしれず、立憲は二桁に乗せるか、国民民主は苦戦、公明と共産は現状維持、維新は伸びるかも、社民は1議席死守できるか、諸派では山本太郎氏のれいわ新選組が議席を獲得する可能性があるという(ただし山本氏ではなく、特定枠の筋萎縮性側索硬化症の舩後靖彦氏と重度障害のある木村英子氏が優先的に当選する)。

さて、先に紹介した3政党以外を見ていこう。

国民民主党(玉木雄一郎代表)は選挙区に14人(現職3人)、比例区に14人(現職4人)立候補している。その中でクリスチャンは長野選挙区の羽田雄一郎(はた・ゆういちろう)氏。キリスト教主義の敬和学園高校3年の時に日本基督教団・新潟教会で洗礼を受け、今は同教団・富士見町教会に籍がある。雄一郎氏の母親であり、故・羽田孜(つとむ)元首相の妻である綏子(やすこ)さんも、その祖父である津下紋太郎(つげ・もんたろう)から続くクリスチャン。津下は岡山県倉敷出身で、1884年、14歳の時に、設立されたばかりの組合派の天城(あまぎ)基督教講義所(日本基督教団・天城教会)でケーリ宣教師から洗礼を受けた。翌年、同志社普通学校に進み、93年、同志社神学校を卒業。98年に実業界に転じ、後にカルピス製造会長、日本製鉄や日本石油の専務、同志社理事などを務めた。

羽田雄一郎氏(写真:内閣官房内閣広報室)

公明党(山口那津男代表)は選挙区に7人(現職4人)、比例区に17人(6人現職)立候補している。創価学会を主な支持母体にしている、日本で唯一の政党要件を満たしている宗教政党なので、クリスチャンはいないと考えられる。

日本共産党(志位和夫委員長)は比例区に26人(現職5人)で、そのうち14人が女性。書記局長の小池晃(こいけ・あきら)氏がいる。選挙区には14人(現職3人)立候補しており、8人が女性。中国共産党が宗教弾圧していることなど、共産党は無神論的なマルクス主義者が多いという印象があるが、「日本共産党では、牧師などの宗教者党員が、宗教的信念と日本共産党の政策や方針とを両立させて、活動しています」と主張している。今回の候補者の中にクリスチャンがいるかどうかは不明。

日本維新の会(松井一郎代表)は選挙区に8人(現職3人)。大阪選挙区に2人、茨城、埼玉、東京、神奈川、愛知、兵庫選挙区に1人ずつ立てている。元神奈川県知事で現職の松沢茂文(まつざわ・しげふみ)氏(神奈川)、元アナウンサーで現職の清水貴之(しみず・たかゆきし)氏(兵庫)、都民ファーストの会で注目された元都議の新人、音喜多俊(おときた・しゅん)氏(東京)などがいる。比例代表には14人(現職3人)立候補しており、鈴木宗男(すずき・むねお)氏や藤巻健史(ふじまき・たけし)氏がいるが、クリスチャンがいるかどうかは不明。

その他の諸派のうち、この参院選で注目されているのが山本太郎代表の「れいわ新選組」だ。今年4月に結成されたばかり。山本氏が6年前に当選した東京選挙区には、公明党に失望した沖縄創価学会員の野原善正(のはら・よしまさ)氏を擁立して、公明党の山口代表にぶつけた。比例区は山本氏のほか、北朝鮮拉致被害者家族の蓮池透(はすいけ・とおる)氏など、全員で9人。

脳科学者の茂木健一郎氏や作家の島田雅彦氏、ロックバンド「LUNA SEA」や「X JAPAN」のギタリストSUGIZOらが応援する選挙演説の様子はSNSやユーチューブなどを通じて拡散され、政見放送の動画の視聴回数は1週間で合わせて80万回を突破(自民党は約13万回)。フォロワーや登録者数は連日増え続け、寄付金も11日に3億円を超えた。ただ、テレビや大手新聞はほとんど取り上げていない。

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