社会

2019年参院選① 社会民主党の存続が問われる選挙

投稿日:2019年7月10日 更新日: -

 

前身の日本社会党(社会党)時代から憲法9条を守る姿勢を訴え、護憲政党として知られる社会民主党(社民党)。現在、所属の国会議員は、衆議院議員に照屋寛徳(てるや・かんとく)氏(沖縄2区、6期)と吉川元(よしかわ・はじめ)氏(比例区〔大分2区〕、3期)、参議院議員に福島瑞穂(ふくしま・みずほ)氏(比例区、4期)、そして今回改選だが出馬しなかった又市征治(またいち・せいじ)党首(比例区、3期)の4人だけだ。

社民党本部が入っていた東京・永田町の「社会文化会館」。2013年に取り壊された。(写真:Lombroso)

第25回参院選(21日投開票)での立候補者は7人。吉田忠智(よしだ・ただとも)氏は、2010年の第22回参院選に比例区から立候補し、同党では福島氏に次ぐ2位の個人票を集めて初当選した。福島氏の後を受けて第4代党首を務めたが、16年の第24回参院選で落選。

比例区には他に仲村未央(なかむら・みお)氏、大椿裕子(おおつばき・ゆうこ)氏、矢野敦子(やの・あつこ)氏。東京選挙区に朝倉玲子(あさくら・れいこ)氏、神奈川選挙区に相原倫子(あいはら・りんこ)氏、愛知選挙区に平山良平(ひらやま・りょうへい)氏と、計7人が立候補している。男性二人に対して女性5人というのは、すべての政党の中で最も女性比率が高い(女性の立候補者が多いのは共産党22人、立憲民主党19人)。

今回の結果次第では、社民党は公職選挙法上の政党要件を失うおそれがある。国会議員5人以上か、直近の衆院選か参院選で、選挙区か比例代表の得票率2%以上のどちらかを満たさなければならないのだ。人数要件でクリアするには二人以上の当選が必要なので、ハードルが高い(又市氏の代わりに一人当選すれば現状維持)。そのため得票率でクリアできるかどうかが焦点だが、17年衆院選の比例得票率が1・69%だったので、今回の参院選でも2%を割れば「国政政党」返上となる。つまり有権者は、社民党に投票するかどうか、今回の参院選で問われることになる。

土井たか子氏(写真:Akira Kamikura)

前身の社会党は、1958年の衆院選で166議席を獲得するなど、自民党に次ぐ野党第1党だったが、徐々に議席を減らし、86年の衆院選では大敗を喫して100議席を割り込み、85議席に。続く90年の衆院選では土井たか子委員長(クリスチャンといわれる)の「おたかさんブーム」で51議席増の136議席を獲得したが、93年の衆院選ではまた70議席に。

96年に社民党に改称し、村山富市氏に代わって土井氏が党首に復帰したが、同年の衆院選では15議席で第5党に転落。2000年衆院選では19人が当選したが、03年の衆院選では6人に減り、土井氏は引責辞任。福島が第3代党首になったが、辻元清美氏や阿部知子氏など離党者も相次ぎ、10年以降の国政選挙での当選は2人以下にとどまっている。

2017年の衆院選では、日本基督教団・筑後福島教会で洗礼を受けた服部良一(はっとり・りょういち)氏(元)が大阪9区、日本基督教団無任所教師(牧師)の小糸健介(こいと・けんすけ)氏が東京21区から出馬したが、二人とも落選した。

片山哲氏(写真:朝日新聞社)

1945年に結成した社会党には、歴史的に有名なクリスチャンがいる。その初代委員長で第46代内閣総理大臣(1947~48年)の片山哲(かたやま・てつ、1887~1978年)は日本基督教団・富士見町教会に所属するクリスチャンだった。

河上丈太郎氏(写真:朝日新聞社)

また、「十字架委員長」と呼ばれた河上丈太郎(かわかみ・じょうたろう、1889~1965年)、その長男である河上民雄(かわかみ・たみお、1925~2012年)も同教団・銀座教会会員。河上民雄の秘書でその地盤を受け継いだ土肥隆一(どい・りゅういち、1939~2016年)は、東京神学大学出身の同教団・和田山地の塩伝道所の牧師だ。

左から二人目が賀川豊彦(写真:賀川豊彦記念・松沢資料館)

11代委員長の田邊誠(たなべ・まこと、1922~2005年)も日本基督教団・前橋教会のクリスチャン(父親は救世軍)。そして、「キリスト新聞」の創始者である賀川豊彦(1888~1960年)は社会党の結成に参画した。

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