韓国政府、首都圏の教会の礼拝禁止へ 防疫措置強化 「全国的流行の一歩手前」と警告 2020年8月25日

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韓国では、首都圏を中心に新型コロナウイルスの第2波の感染拡大が懸念されていることを受けて、政府はソウル、京畿(キョンギ)道、仁川市など首都圏の教会に対し、8月19日午前0時から、週末の礼拝を禁止し、オンラインのみで礼拝を実施するとした防疫強化措置を発表した。

丁世均(チョン・セギュン)国務総理は同日、こうした内容を盛り込んだ談話を発表。それによると、ソウルの一部教会を中心に新型コロナウイルスの感染者が増え、第2波が起きていることに関連し、感染拡大を防ぐため、首都圏での社会的距離の確保措置をより強化することにし、これまでのソウル市や京畿道に加え、仁川市でも社会的距離の確保を第1段階から第2段階に引き上げることにした。これらの地域では室内では50人以上、室外では100人以上が集まることは原則的に禁止され、クラブ、カラオケ、インターネットカフェ、バイキングレストランなど感染リスクの高い施設の運営もできなくなる。

ソウル発聯合ニュースによると、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領=写真=は8月21日、ソウル市内の「サラン第一教会」など一部の教会などが新型コロナウイルスの防疫に協力していないことについて、「防疫の妨害に対しては厳正な法の執行を示すことを望む」と強調した。文大統領は疫学調査などを妨害する行為は感染症管理法の違反だけでなく、公務執行妨害か刑事犯罪と見なし、断固として対応するよう指示。必要な場合は現行犯逮捕、逮捕状請求などを行うよう求めた。

また、「防疫は国民の生命と安全に直結するため、公権力が国民を保護しなければならない」と述べた上で、「新型コロナウイルスが韓国に流入して以降、最大の危機で、ソウルの防疫が崩れれば全国の防疫が崩れる」とし、「ソウルの防疫を死守し、韓国全体の安全を守るという決意で臨んでほしい」と要請した。

韓国防疫当局「サラン第一教会のチョン牧師が新型コロナ感染」と発表 2020年8月22日

英公営BBCニュースのローラ・ビッカー特派員は、新型コロナウイルス対策で称賛されてきた韓国が、全国規模のアウトブレイクの一歩手前まで来ていると同国当局が警告した、と8月25日報じている。新たな感染拡大は「サラン第一教会」を中心に発生。その後、韓国全土へと広がった。毎日数百人の新規感染者が報告されている、という。

韓国の感染症専門家は、政府に「病床が急速に埋まっており、医療システムの限界が近づいている」と警告し、ソーシャル・ディスタンシングをさらに強化するよう求めている。「サラン第一教会」の信徒は右翼の保守主義者で、文大統領は中国と北朝鮮の傀儡(かいらい)の共産主義者だという説を唱えている。

同教会のイ・ヘスク牧師はロイター通信の取材に対し、教会でのアウトブレイクは「感染者を増やすことでサラン第一教会を殺そうとする」陰謀だと語った。イ牧師も検査で陽性と診断された。「陰謀」の裏には誰がいると思うかとの質問には、イ牧師は「文在寅」と答えている。

韓国疾病予防センターの鄭銀敬(チョン・ウンギョン)局長は、今回のアウトブレイクのピークはまだ先だと指摘した。

ソウル国立医療センターのチョ・ヨンス医師はBBCの取材に対し、致死率をできるだけ抑えることが目標だと語った。韓国の検査と接触者追跡システムは評価が高く、政府は感染症対策を十分に行ってきた。

今回のアウトブレイクは、新型コロナの抑え込みがいかに難しいかを物語っている。韓国の感染者数は他国に比べてはるかに少ないが、ソウルに広がる警戒と恐怖は、今まで以上に高まっている。(CJC)

대한민국 청와대 – “문재인 대통령 추석 인사” – 청와대 홈페이지., KOGL Type 1, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=65610294による

 






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