アルメニアとアゼルバイジャン両国軍が大規模な戦闘展開 2020年9月29日

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旧ソ連のアルメニアとアゼルバイジャンの係争地ナゴルノカラバフで9月27日、両国軍による大規模な戦闘が発生した。両国の対立は30年近くにわたって続いているが、ロシアやトルコといった大国の思惑や、民族や宗教の違いなどの要因が絡み合い、問題解決を困難にしている、と時事通信がモスクワから伝えている。

アゼルバイジャン西部に位置するナゴルノカラバフではソ連時代末期にアルメニア系住民がアルメニアへの編入を要求し、1991年に「ナゴルノカラバフ共和国」樹立を宣言。これを支持するアルメニアと、独立を許さないアゼルバイジャンの間で戦闘となった。ロシアの支援を受けたアルメニア側が圧勝したが、独立は国際的に承認されていない。94年の停戦合意までに約3万人が犠牲になったともいわれる。

その後もアルメニア系住民が実効支配を続け、衝突が繰り返された。アルメニアは宗教的にも東方諸教会系のアルメニア使徒教会(アルメニア正教会)でロシアに近い。一方、アゼルバイジャンはイスラム教徒が多数を占め、トルコとの関係が深い。

ただ、ロシアとトルコはシリア情勢などで協力しており、双方ともナゴルノカラバフの問題で対立が深まる事態は避けたいのが本音だ。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相=写真=は戦闘後直ちにトルコのメブリュト・チャブシオール外相と電話会談。アルメニアとアゼルバイジャンの外相ともそれぞれ電話会談しており、即時停戦を強く働き掛けたとみられる。

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