【Road to えきゅぷろ2022】 シリーズ「セクシャリティ×教会×コロナ」開催に向けて(1)カミングアウト

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「(LGBTQは)うちにはいないし、そういう人とは一緒にやってけないわね」

この人たちと家族になろう、そう決めて入った修道会で、何の疑いもなく発せられた言葉が心に穴をあけた。

昨年の春、私の自粛期間はここから始まった。当たり前に、いないことにされている毎日。親しげに話していても、福音を分かち合っても、「本当の私」は、彼女たちの中には存在しない。相談できる人も、仲間もいない。自粛期間で外の人と会うこともできない。24時間、作り笑いを顔に張り付けて自分を偽る、苦しい日々が続く。神はこんなにも私たちを愛しているというのに。なぜセクシャリティを理由に、共にいることすら拒まれるのか。

「これから受け入れてあげないといけない問題だ」と迫害者は言った。でも、あなたが受け入れようが受け入れまいが、私はすでにここにいる。神によって、あなたの隣に、あなたと何も変わらない人間として。セクシャリティは、一人ひとりが異なるものを与えられている。問題があるとすれば、あなたがそれを知らないということ。

「一緒にやっていけない」――私たちはこの言葉を他にも多くの人に向けている。ある時は年の離れた人、ある時は精神疾患のある人、ある時は路上生活をしている人、ある時は外国籍の人に。そうして、自分と違うと思う人たちを自分の世界の外に置く。

キリスト教の中でも、教派が違えば「一緒にやっていけない」という人もいる。神は一つ、私たちも神において一つであり、誰もが神に祝福されているはずなのに。

多教派の青年有志からなるエキュメニカルプロジェクト実行委員会では、昨年10月から毎月オンラインイベントを始めた。コロナ禍の経験を教派を超えて共有するためだ。企画を考える中で、自粛期間からずっと抱えていたモヤモヤを私は仲間に聞いてみた。

「教会に、“LGBTQ(私)”の居場所ってある?」

この言葉を受け止めてくれた仲間たちのおかげで、2月のテーマは「セクシャリティ×教会×コロナ」に決まった。年末年始に行ったWebアンケートには思った以上の声が集まった。日本基督教団の平良愛香牧師もゲストとして来てくれるという。再び自粛を余儀なくされている今、みんなが共に居られる場を作りたいと思う。(スタッフ・長安まみ)


皆様! 2020年はコロナウィルスの社会的影響下で、セクシャリティに基づく生きづらさが今までより明らかとなりました。皆様の周りでも、様々な変化があったのではないでしょうか?

 今回の「教会どうでしょう」では、今までのセクシャリティと教会について、そしてコロナ禍でどんな影響があったのかについて事前アンケートの結果を共有し、ポストコロナの教会がどういった変化を求められているのかを、ゲストの平良愛香牧師と信徒のLGBTQ当事者と共に考えます。

*今回は分かち合いは行いません。匿名でご参加いただけますので、片手間にでもちょっと聞いてみたいな~というのも大歓迎です! どしどしお申込みください。

*今回は多数の方の申し込みが想定されます。先着順ですので早めにお申し込みください!

【テーマ】 セクシャリティ×教会×コロナ

【日時】 2月13日(土)午後3時〜5時 *2時50分開場

【場所】 Zoomにて

【申込定員】 90名(先着順)

【参加対象】 どなたでもご参加いただけます。

【申込締切日】 2月12日(金)

【申込方法】 下記URLより申込フォームにご記入ください↓

 申込URL:https://forms.gle/3jcqdw53KuvxgGZC9

 






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