【インタビュー】日本CBMC理事長・青木仁志さん 人間力ある牧師やリーダーを育てることが日本宣教の秘訣(前編)

 

すべての実業人にキリストを伝えることを目的として、ビジネス社会で伝道活動を展開する日本CBMC。その働きの中心を担う理事長の青木仁志(あおき・さとし)さんに話を聞いた。

青木仁志さん

青木さんは、北海道函館市生まれ。若くしてプロ・セールスの世界で腕を磨き、87年、32歳でアチーブメント株式会社を設立。現在はアチーブメント・グループ最高経営責任者(CEO)。著書は、30万部のベストセラーとなった『一生折れない自信のつくり方』シリーズ、『成功への選択』(あさ出版)など57冊。

CBMC(Connecting Business and Marketplace to Christ、クリスチャン実業人の集い)は、米国発のクリスチャン・ビジネスマンによるミニストリーで、80年以上の歴史を持っている。現在では90カ国以上が加盟し、日本CBMCは1974年に設置された。今年6月に開催された「国家朝餐祈祷会」には教団教派を超えた約520人が集まり、国の指導者と世界平和のために祈りがささげられ、9月からは新しい試みとして「天が味方するシリーズ講演会」も始まった。

──経営者や牧師だけでなく、国会議員や音楽家、俳優など、錚々(そうそう)たるメンバーを擁する日本CBMCですが、理事長としてどう見られていますか。

世界的にはそれなりに大きな組織ですが、私が理事長に就任したとき、日本CBMCの会員は数十人規模にまで減っており、活動は組織化しているとは言えない状態でした。亡くなられた鈴木留蔵(すずき・とめぞう)さん(丸留建設元会長)や羽鳥明(はとり・あきら)さん(大衆伝道者)が活躍されていた時代は非常に盛んだったのですが、時代の流れの中で日本CBMCは衰退の一途を辿(たど)っていきました。そこから体制を立て直し、現在では会員数は100人ぐらいまで増加しました。

──青木さんはアチーブメント・グループのCEOでもあるわけですが、理事長の目で見た時にご自分の会社はどのように映りますか。

アチーブメントは、研修コンサルティングのほかにも、出版、ダイニング、病院などの関連会社を持っていますが、あくまでも人材教育が中心です。教育を通して、そこで人の人生の質を向上させるコンサルティング・トレーニング・カンパニーです。創業して32年になりますが、たとえば、「6日働いて、日曜は絶対に休む」とか「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7:12)という、シンプルだけれど、いちばん大事なことを守ってきたことが神様に祝福された理由かなと思います。

──青木さんは日本CBMC以外にも、多数の外郭団体の役員を務め、スポーツ選手や音楽家、議員など、さまざまな分野で活躍する人を支援されていますが、お忙しい中でその原動力はどこから来るのでしょうか。

その人たちの人生の質の向上に寄与したいという思いが私の原動力です。私は、「会社と同じように人間も人生の理念を持つべき」と考えていて、私の場合は「愛・誠実・感謝」です。どんな状況下にあろうとも誠実さを貫き、すべてのことに感謝する人生を全うする。自分自身、これからも与えられた人生の中で、自分の人生理念を貫いていけるといいなと思っています。

──青木さんにとって日本CBMCはどのような場になっているでしょうか。

平信徒に与えられた証しの場だと思っています。ノンクリスチャンをこの活動に誘って、講演会などを通して証しをする。それだけに留まらず、牧師にきちんと支えてもらうようにしています。また、少しでも多くの人に聖書を配りたいと思っていて、アチーブメントのセミナー会場の後ろには、私もメンバーとなっているギデオン協会の聖書をいつも置いています。直接配るということはしませんが、年間500〜600冊は持って帰ってもらっています。(後編に続く)

 






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