4月10日は聖金曜日

 

今日4月10日は聖金曜日。キリストは午前9時に十字架につけられ、息を引き取ったのはその6時間後、午後3時のことです。

イエスを十字架につけたのは、午前九時であった。……昼の十二時になると、全地は暗くなり、三時に及んだ。三時にイエスは大声で叫ばれた。「エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ。」これは、「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」という意味である。……イエスは大声を出して息を引き取られた。(マルコ15:25、33~34、37)

この夜、カトリック教会などでは「主の受難」の典礼を持ちます。祭壇(聖餐卓)はすべての装飾が除かれ、入祭の歌も歌われず、静かに司祭たちが入堂して祭壇の前にひざまずき、沈黙のうちに典礼が始められます。

「主の僕の苦難と死」(イザヤ52:13~53:12)、「偉大な大祭司イエス」(ヘブライ4:14~16、5:7~9)、そしてヨハネ18~19章を一同で読み交わします。説教に続いて行われるのは盛式共同祈願です。

(写真:Eugenio Hansen)

それから「十字架の礼拝」が行われます。まず司祭が布で覆われた十字架を持って聖堂入り口から祭壇に向かって進みながら、覆いを少し外して十字架を高く掲げ、「見よ、キリストの十字架、世の救い」と歌い、会衆も「ともにあがめたたえよう」と歌で応答します。それがもう2度繰り返され、十字架から完全に覆いが外されます。続いて、祭壇の前に立てられたその十字架の前で会衆が一人ひとり礼拝します。

その後、昨日の「主の晩餐(ばんさん)の夕べ」で聖別された聖体を受けて帰途につきます。

なお聖金曜日は、プロテスタントでは「受難日」「受苦日」とも呼びます。

また、今日4月10日はさだまさしの誕生日でもあります。異国情緒のある長崎市生まれなので、その歌詞の中にはキリスト教的な言葉がちらほら出てきます。

「教会」が出てくるのは「親父の一番長い日」「長崎小夜曲」「リンドバーグの墓──Charles A. Lindbergh Grave」。

「教会の十字架」は「夜間飛行──毛利衛飛行士の夢と笑顔に捧ぐ」。

「教会の鐘」は「Bye Bye Blue Bird」「フレディもしくは三教街──ロシア租界にて」「もう愛の歌なんて唄えない」。

「神様」が出てくるのは「雨やどり」「奇跡──大きな愛のように」「風に立つライオン」「償い」「おもひで泥棒」「死んだらあかん」「神様のくれた5分」「むかし子供達は」。

「ミサ」は「ソフィアの鐘」などです。

 






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