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音楽朗読劇「ARUTABAN(アルタバン)」 ピアノ・脚本の瓜生恭子さんに聞く

投稿日:2018年12月27日 更新日: -

 

キリスト同信会中野パークサイド・チャーチ(東京都中野区)で12月15、21、22の3日間、音楽朗読劇「ARUTABAN(アルタバン)」が行われた。

ヴァン・タイクの「もう一人の博士」に基づいて瓜生恭子(うりゅう・きょうこ)さんが脚本を執筆したもので、劇中曲も、ピアニストである瓜生さんが書き下ろしている。

「ARUTABAN」出演メンバー。今回の企画は、瓜生恭子さん(左から3人目)主宰の「URYU KYOKO MUSIC ENTERTAINMENT」による。

キリスト誕生の際、3人の博士が東の国から訪れたが、実はもう一人、アルタバンという仲間がおり、4人で救い主の誕生を祝うはずだった。しかし、待ち合わせ場所に向かう道中、アルタバンは瀕死のユダヤ人に出会う。彼を看病したために遅れ、3人は先に旅立ってしまった。後を追ったが、ベツレヘムに到着したのはイエス誕生の3日後。アルタバンはその後も旅を続けるが、困難が次々に襲い、またイエスのための宝石も、貧しい人や苦しむ人を助けるために手放してしまう。33年の月日を経て、ようやくイエスのもとに辿り着いたのは、イエスがゴルゴタの丘で十字架にかけられるまさにその日だった。

この物語は3年前にも上演されており、今回、再演するにあたって脚本を書き直したという。

「今回の『ARUTABAN』を通して伝えたかったのは、イエス様の復活のメッセージです。世の中ではキリストの誕生や十字架については広く認知されていますが、何よりも大切な復活についてはほとんど知られていません。イエス様の十字架と復活は、切っても切り離せないものです。

3年前に書いた脚本では、原作と同じようにアルタバンが十字架上のイエス様と出会い、息を引き取るシーンで終わっていました。しかし今回、復活したイエス様の腕にアルタバンが抱かれながら息を引き取り、イエス様と共に天国の門をくぐるというシーンに書き換えました」

クリスチャンのイラストレーター小西由夏さんのイラストがスライドで映し出された。

脚本を書き直すにあたっては、瓜生さんが籍を置く日本福音キリスト教会連合・浜田山キリスト教会の青山潤牧師に協力を得たという。

「私は、クリスチャンでない方にも分かりやすい内容やストーリーを心がけています。青山先生はその思いを深く理解し、たとえば『ユダヤ人』という言葉を『イスラエル人』と言い換えたほうが分かりやすいのではないかなど、細部に至るまで心を込めてサポートしてくださいました。

また、アルタバンは最後、地震で瓦が崩れ落ちる瞬間、そばにいた商人の上に覆い被さって息を引き取ります。このシーンについても、『罪を負うべき人間をかばい、身代わりにイエス様が十字架にかかられた姿と重なる』と言われ、私もなるほどと思わされました」

聖書に基づいて書かれた劇中歌を、吉住和人さんが歌い上げた。

アルタバンが旅で直面した葛藤を、瓜生さんのピアノの伴奏でテノール歌手の吉住和人さんが歌った。またナレーションは東洋英和女学院中学部3年生の小谷恵子さんが務め、アルタバンが行く先々で出会う人々の声も演じた。

「声だけで演じるというのはとても難しい。でも彼女は、ひとことも泣きごとや弱音を吐くことなく、すべてを吸収し、台本が真っ黒になるほど書き込みをしていました。上演前には必ず出演者全員で手をつないで祈りをささげたのですが、千秋楽では彼女がお祈りをしてくれたんですよ。お客様からも『一人で多くの人の声を演じ分けているとは思えなかった』という声をたくさんいただきました」

この活動を続ける中で、瓜生さん自身、迷うことがよくあるという。

「そんな時にいつも、『いのちをかけてわたしに近づく者は、いったいだれか』(エレミヤ31:20、新改訳)という聖句に突き動かされています。クリスチャンの方にも、そうではない方にも、音楽を通して福音を届けることができたら」

今後は、日本と韓国を橋渡しする日韓協働公演についても挑戦していきたいという瓜生さん。また、ゴスペルシンガー西村あきこさんとのユニット「SOTE」」(The Salt of the earth mission)としての活動も並行して行っており、次回は2019年ゴールデンウイークに上演予定。

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