8月25日は細川ガラシャの帰天日

 

今日8月25日は細川ガラシャの帰天日。1600年のこの日、家老に介錯されて最期を遂げました。37歳でした。

カトリック玉造教会にある「最後の日のガラシャ夫人」(堂本印象作)

明智光秀の娘として生まれ、15歳で細川忠興(ただおき)に嫁ぎます。その4年後、父親が主君である織田信長を討った「本能寺の変」が起き、ガラシャは「謀反人の娘」としてつらい日々を過ごすことになります。20代前半の頃、夫からキリシタン大名・高山右近の信仰の話を伝え聞いて、隠れて教会に行き、やがて洗礼を受けました。

1600年、夫が徳川家康に従って上杉征伐に出陣するときに、「自分が留守の間に妻の名誉に危険が生じたら、まず妻を殺し、全員切腹するように」と家臣に命じました。そこに家康と敵対していた石田三成がガラシャを人質に取ろうとして屋敷を取り囲んだところ、屋敷から火の手が上がったのです。「散りぬべき時知りてこそ世の中の花も花なれ人も人なれ」がガラシャの辞世の句でした。

「奥方ごめん!」
閃(ひら)めくと見た少斎の長刀が、一瞬のうちに玉子(ガラシャ)の胸を刺しつらぬいていた。真紅の血がさっと飛び散り、玉子の上体がぐらりと前に傾いたかと思うと、そのまま玉子は床に打ち伏した。
かすかに玉子の口が動いた。玉子の目に、天使の群れに囲まれ、自分の方に手をさしのベるキリストの姿が、ありありと浮かんだ。(三浦綾子『細川ガラシャ夫人』)

 

秀林院様(ガラシャ)は右のおん手にお髪をきりきりと巻き上げられ、御覚悟の体(てい)に見上げ候(そうら)へども、若き衆の姿を御覧遊(ごらんあそ)ばされ、羞(はづか)しと思召(おぼしめ)され候や、忽(たちま)ちおん顔を耳の根迄(まで)赤あかとお染め遊ばされ候。わたくし一生にこの時ほど、秀林院様の御器量をお美しく存じ上げ候こと、一度も覚え申さず候(芥川龍之介「糸女覚え書」)

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