米カリフォルニア州、感染者が出ているキリスト教会の再開を許可

 

ロイターによると、米カリフォルニア州の公衆衛生局は25日、キリスト教会の再開を許可したと発表した。ただし、収容人数は100人までとし、人との間も2メートルの距離を取るソーシャル・ディスタンスなどが前提となる。

同州のギャビン・ニューサム知事は経済活動再開に向けて4段階のガイドラインを制定しており、その中で教会が再開できるのは第3段階目で、感染のリスクが高い場所とされている。同州では3月に外出禁止令が出され、この間、礼拝をはじめとする集会が禁じられていた。

そうした中でトランプ大統領が22日、ホワイトハウスで記者会見を開き、教会での礼拝を「不要不急」とした米疾病対策センター(CDC)の指針を見直す方針を表明して、礼拝が再開できるよう各州の知事に要請した。

サウスベイ・ユナイテッド・ペンテコステ教会のフェイスブックから

一方、連邦控訴裁判所は23日、「伝染性が強く、時には死に至る、今のところ治療法がない病気に直面している」として、礼拝を開くことを禁止した同州の立場を支持した。この裁判は、「礼拝の禁止は、信教の自由を妨げる法律の制定を禁ずる合衆国憲法修正第1条に違反する」とサウスベイ・ユナイテッド・ペンテコステ教会が提訴したもの。

また、同州の別の教会では10日に母の日の礼拝が行われたが、出席者の一人が新型コロナ・ウイルス陽性と判定され、出席者180人が自己隔離を命じられている。

同州では9万人以上の感染者が確認され、死者は3700人を超えている(25日現在)。米国内の感染者数はニューヨーク州が最も多く、ニュージャージー州、マサチューセッツ州に次いで同州は4番目だ。

 






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