ジャスティン・ビーバーに洗礼を授けたカール・レンツ牧師、「道徳的過ち」のためヒルソング教会を解雇

人気シンガーのジャスティン・ビーバーに洗礼を授けたヒルソング・ニューヨーク教会のカール・レンツ牧師(41)を解雇したと、ヒルソング教会のブライアン・ヒューストン主任牧師が4日、声明を発表した。

カール・レンツのインスタグラムから(5日)

ヒルソング教会は、オーストラリアを拠点としたペンテコステ派のメガ・チャーチ。世界的に知られている現代的なワーシップ・ソング「叫べ全地よ」や「静まって知れ」などを生み出したことでも知られる。コンサートのような大規模な集会を開き、若い信者を集めている。

レンツ牧師はヒルソング教会の牧師の中でも特に人気を誇り、ジャスティンが精神的に不安定だった時期を支えたメンターとしても有名だ。当時、ジャスティンは、10代の頃の黒人差別発言をした映像が流出して非難の的になっていた。ジャスティンは2014年にレンツ牧師から洗礼を受けたが、事前にその家で暮らしながらレンツ牧師から聖書の集中講義を受けたという。ただ、ジャスティンとレンツ牧師は数年前に仲違いし、それ以来、絶交状態が続いているという。

ヒルソング教会の設立者でもあるヒューストン主任牧師は、「レンツ牧師の解雇につながった出来事について詳細に説明することは適切ではない」としながら、「牧師としてのリーダーシップに関する問題と、信頼を失わせるようなこと、そして最近明らかにされた道徳的な過ちについて話し合った結果」と述べている。また、「ここの決定は軽く受け止めるべきものではなく、レンツ牧師を含むすべての人の最善の利益のために行われた」とした。そして、「現時点で私たちが考えているのは、神を敬い、東海岸の教会コミュニティーとレンツ・ファミリーに対して牧会的配慮をすることだ」として、ヒルソング・ニューヨーク教会に新しいリーダーが与えられるよう祈りを要請した。

「ヒルソング教会グローバル主任牧師ブライアン・ヒューストンからの発表」の全文は次のとおり。

今日、ヒルソング教会東海岸は、カール・レンツ牧師を解雇したことを教会員に報告しました。この決定は軽く受け止めるべきものではなく、レンツ牧師を含むすべての人の最善の利益のために行われました。

カール牧師とその妻のローラ牧師は、ヒルソング・ニューヨーク教会の設立以来、忠実かつ犠牲的に奉仕してきました。また、この働きを通してイエス・キリストのために変えられた無数の人生に対する多大な貢献に感謝しています。彼らは人々を思う熱い心を持っており、休息と回復の時を経た後、ヒルソング教会以外の場所、別の方法で神はカールを用いられるだろうと確信しています。彼の在職期間を終了するにあたり、彼がここで行った良い仕事を私たちは決して否定したくありません。

この決定は、牧師としてのリーダーシップに関する問題と、信頼を失わせるようなこと、そして最近明らかにされた道徳的な過ちについて話し合った結果、行われました。

この決定につながった出来事について詳細に説明することは適切ではありません。現時点で私たちが考えているのは、神を敬い、東海岸の教会コミュニティーとレンツ・ファミリーに対して牧会的配慮をすることです。

これが正しい行動方針であることは間違いありませんが、ローラは生まれてから、カールは20年以上前から知っているので、妻のボビーと私が個人的な悲しみに打ちひしがれていることは言うまでもありません。

ヒルソング教会東海岸の礼拝と私たちのすべての働きは変わりなく続けられ、「イエス・キリストの福音」という人々を新たにする力強いメッセージを通して、私たちは希望と愛と信仰の場所であり続けます。これは、このような不安定さと不確実性の時代に、私たちの国と世界がこれまで以上に聞くべきメッセージです。

ここで奉仕する素晴らしい人々のチームに感謝します。新しいリーダーを選ぶプロセスに着手するとき、神が私たちの教会とこの地域に刺激的な新しい季節をもたらすことを私たちは祈っています。

ヒルソング教会は、この問題についてこれ以上、公のコメントをすることはありません。

 






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