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カトリック東京大司教区、緊急事態宣言を受けて公開ミサの中止を5月9日頃まで継続

 

カトリック東京大司教区の菊地功(きくち・いさお)大司教は7日、「日本政府による緊急事態宣言を受けて」という文書を発表した。日本政府が同日、7都府県を対象にして、新型コロナ・ウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を出したことを受けてのものだ。

同日夕の記者会見で安倍首相は次のように試算を公表した。

「東京都では感染者の累計が1000人を超えた。足元では5日間で2倍になるペースで感染者が増加しており、このペースで増加が続けば、2週間後には1万人、1カ月後には8万人を超える。だが、専門家の試算では、私たち全員が努力を重ねれば、2週間後には感染者の増加をピークアウトさせ、減少に転じさせることができる」

東京カテドラル・カトリック関口教会(写真:Daderot)

同教区の管轄区域である東京都と千葉県がその対象地域の中に入っており、東京都は感染者が1195人で、いちばん多く確認されており、千葉県は291人で3番目だ(7日現在)。

先に3月23日付の「新型コロナ・ウイルス感染症に伴う3月30日以降の対応」という文書では、主日のミサの義務の免除と公開ミサの中止は「当面の間」としていたが、今回、「これについては、残念ですが、少なくとも緊急事態宣言が解除される5月9日頃までは継続せざるをえません」と述べている。

同文書では、「緊急事態宣言に伴って、いくつかの変更点とお願いがあります」として、四旬節の期間中に受ける「ゆるしの秘跡」について、「従来の箱形や個室型の『告解室』の利用は避け……応接室などで、少し距離を置いて、互いにマスクを着用の上、秘跡を受けてください」と通知した。また、復活祭に通常行われる「洗礼式」については、「大変残念ですが、緊急事態宣言が解除されるまでは、緊急時を除いて、後日に延期といたします」としている。

明日9日から「聖なる3日間」(主の晩さんの夕ベのミサ、主の受難、復活の聖なる徹夜祭)、そして12日の「復活の主日」(イースター)と、本来なら1年で最も多く人々が教会に集う時だが、今年は会衆を入れずに、司祭と聖書朗読や奏楽などの奉仕者だけで典礼を行う教会もある。また、カトリック関口教会で菊池大司教が司式する聖週間の典礼も、インターネットで動画配信される。

日本政府による緊急事態宣言を受けて」の全文は次のとおり。

4月7日付で、政府から今回の新型コロナ・ウイルス感染症拡大を受けて、緊急事態宣言が発表されます。東京都と千葉県は、その対象地域の中に入っております。期限は一ヶ月と報道されています。

東京教区としては、3月24日付で発表した「新型コロナ・ウイルス感染症に伴う3月30日以降の対応」に基づいて、「感染しない、感染させない」ことを念頭に、自分の身を守るだけではなく他の方々への十分な配慮をもって、対応を続けてまいります。

同文書では、「当面の間」として主日のミサの義務の免除と公開ミサの中止を定めております。これについては、残念ですが、少なくとも緊急事態宣言が解除される5月9日頃までは継続せざるをえません。4月末を目途に、ゴールデンウィーク以降の対応について、あらためてお知らせいたします。

なお、今回の緊急事態宣言に伴って、いくつかの変更点とお願いがあります。

1 ミサ以外の諸行事について

ミサ以外の諸行事・会合に関しては、緊急に必要な場合を除いて、どのような規模であっても、緊急事態宣言が解除されるまでは、中止または延期としてください。

2 ゆるしの秘跡について

ゆるしの秘跡が必要な方は、司祭に相談ください。ただし、従来の箱形や個室型の「告解室」の利用は避けてください。

応接室などで、少し距離を置いて、互いにマスクを着用の上、秘跡を受けてください。

3 洗礼式と合同堅信式について

復活祭に予定されていた洗礼式は、大変残念ですが、緊急事態宣言が解除されるまでは、緊急時を除いて、後日に延期といたします。

第二バチカン公会議の教会憲章に、「聖霊の働きのもとに、明らかな意志をもって教会に合体することを願っている洗礼志願者は、その望みそのものによって教会に結ばれており、母なる教会は彼らをすでに自分のものとして愛と配慮をもって迎え入れる(14)」と記されています。残念ながら洗礼は少し先になってしまいますが、志願者の方々には、「教会に合体することを願っている」明らかな意思があるときに、すでに教会共同体の一員となっていることを、心にとめていただけると幸いです。

なおそれに伴って、それぞれの方の学びや準備のことなども考慮して、5月31日に予定されていた教区合同堅信式は、残念ですが今年は中止といたします。

4 葬儀について

感染が拡大していますので、参列者や司祭だけでなく、葬儀社の方々も感染の危険にさらされています。ご遺族の皆様には司祭とよく話し合い、例えば火葬を先に済ませて、後日事態が落ち着いてから葬儀を行う可能性もお考えください。

教会は、一人ひとりのいのちを守ることを優先し、今回の事態に対応していきたいと考えています。また、困難な事態が長引く中で、孤立する人、経済的に困窮する人、理解の相違から排除されたり、対立の中に巻き込まれる人など、様々な形でいのちが危険にさらされる可能性があります。

死に打ち勝って復活された主イエスは、新しいいのちの希望を、わたしたちに与えています。困難な状況の中にあるからこそ、わたしたちは孤独の鎖を打ち砕き、互いに支え合って立ち上がり、希望の光を社会の中に掲げたいと思います。

互いに集まることができないとしても、信仰によって結ばれていることをあらためて自覚し、目に見えない霊的な教会共同体に属していることを思い起こしましょう。一人ひとりのいのちを守ることを最優先として、心配りの日々を過ごしてまいりましょう。

この困難な事態にあって、昼夜を問わず感染した方々を救うために尽力されている医療関係者の方々には、心から感謝したいと思います。いつくしみ深い神の守りの手が、医療関係者の上に差し伸べられるように祈りましょう

どうか、祝福に満ちた復活祭を迎えられますように。

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