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カトリック東京大司教区、75歳以上も公開ミサに参加できるように

カトリック東京大司教区の菊地功(きくち・いさお)大司教は14日、「教会活動の制限緩和について」という文書を発表した(いちばん下に全文掲載)。これまで、教会員の多くを占める高齢者に対して公開ミサへの出席を自粛するように勧めてきたが、「75歳という年齢制限については、9月19日(土)以降、行いません」と通達した。

カトリック東京大司教区の菊地功大司教(©古郡美はる)

東京大司教区は、今年2月17日の灰の水曜日の翌日から公開ミサを中止し、信徒はそれぞれユーチューブでミサ動画などを見ながら自宅でミサにあずかっていたが、6月21日から4カ月ぶりに公開ミサが再開された。ただし、①入堂人数の制限をすること、②高齢者や持病(基礎疾患)のある人は自宅で祈ることという条件があったため、高齢者は半年以上、公開ミサにあずかれない状態が続いていた。

同教区の管轄区域は東京都と千葉県で、新型コロナ・ウイルスの累計感染者数は東京都2万3003人(全国1位)、千葉県3391人(同7位。13日現在、以下同)。13日に新たに確認された感染者数は東京都146人、千葉県20人だ。

その他の15教区における公開ミサ再開と感染者の最新状況は以下のとおり。

札幌教区(教区長:勝谷太治司教)は、「緊急事態宣言」の解除を受けて、5月26日付の文書で「3密を避けた分散ミサを実施する方向で各小教区において検討するよう」、「ただし、特に都市部においては、分散であってもミサを公開とすることは難しい」と通知した。札幌教区が管轄する北海道の累計感染者数は1876人(全国10位)で、13日に新たに確認された感染者数は3人だ。

仙台教区(事務局長:小松史朗司祭)は6月12日付の文書で、7月5日から十分な感染拡大防止対策を行った上で公開ミサを再開してもよいと通達。仙台教区が管轄するのは青森県、岩手県、宮城県、福島県の4県で、累計感染者数は宮城県310人、福島県208人、青森県35人、岩手県23人、13日に新たに確認された感染者数は宮城県8人、その他の県では0人。

新潟教区(教区長:成井大介司教)は5月15日付の文書で、「5月24日以降、準備が整ったところから活動を再開することができます」と通知。新潟教区が管轄するのは新潟県、山形県、秋田県の3県で、累計感染者数は新潟県149人、山形県78人、秋田県50人、13日に新たに確認された感染者数は新潟県1人、山形県と秋田県は0人。

さいたま教区(教区長:山野内倫昭司教)は8月28日付の文書で、これまで段階的に始めてきた主日ミサの再開を9月6日から再開すると通知。さいたま教区の管轄は埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県の4県で、累計感染者数は埼玉県4283人(全国6位)、茨城県612人、群馬県547人、栃木県338人、13日に新たに確認された感染者数は埼玉県22人、群馬県6人、茨城県3人、栃木県は0人。

横浜教区(教区長:梅村昌弘司教)は2月28日付の文書で、主日のミサを一律に中止するのではなく、現場の判断にゆだねると通知。横浜教区が管轄するのは神奈川県、静岡県、長野県、山梨県の4県で、累計感染者数は神奈川県5943人(全国3位)、静岡県504人、長野県296人、山梨県180人、13日に新たに確認された感染者数は神奈川県53人、山梨県1人、静岡県と長野県は0人。

名古屋教区(教区長:松浦悟郎司教)は8月20日付の文書で、「小教区の判断によっては、8月30日(日)からミサを再開することができます」と通知。名古屋教区の管轄区域は愛知県、岐阜県、石川県、福井県、富山県の5県で、累計感染者数は愛知県4909人(全国5位)、石川県730人、岐阜県592人、富山県408人、福井県244人、13日に新たに確認された感染者数は愛知県33人、岐阜県12人、その他の県は0人。

京都教区(教区長:大塚喜直司教)は5月16日付の文書で、「ミサ等の再開をそれぞれの教会の状況、構造によって、段階的に決定する」と通知し、7月7日付の文書では「当該地域の直近1週間の新規感染者の合計が7名以上なら、ミサ等の集会を休止しなければならない」、「7名未満なら、充分な感染予防対策を行ったうえで、ミサ等の集会を再開することができる」とした。京都教区の管区地域は京都府、滋賀県、奈良県、三重県の1府3県で、累計感染者数は京都府1624人、奈良県545人、滋賀県471人、三重県460人、13日に新たに確認された感染者数は京都府8人、三重県3人、滋賀県と奈良県は0人。

大阪大司教区(教区長:前田万葉大司教)は5月21日付の文書で、「5月31日(日)聖霊降臨のミサ(含む前晩のミサ)から公開ミサを再開とします」と通知。大阪大司教区の管区地域は大阪府、兵庫県、和歌山県の1府2県で、累計感染者数は大阪府9604人(全国2位)、兵庫県2470人(同8位)、和歌山県236人、13日に新たに確認された感染者数は大阪府77人、兵庫県15人、和歌山県0人。

広島教区(教区長:白浜満司教)は5月15日付の文書で、「5月31日(聖霊降臨の主日)から公開ミサを再開することにします」と通知。広島教区の管区地域は中国地方の広島県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県の5県で、累計感染者数は広島県468人、山口県194人、岡山県146人、島根県137人、鳥取県32人、13日に新たに確認された感染者数は広島県2人、鳥取県1人、岡山県と島根県、山口県は0人。

高松教区(教区長:諏訪榮治郎司教)は5月24日付の文書で、5月31日から主日のミサを再開すると通知。高松教区が管轄する四国4県(香川県、徳島県、愛媛県、高知県)のうち、累計の感染者数は徳島県147人、高知県137人、愛媛県114人、香川県90人、13日に新たに確認された感染者数は4県とも0人。

長崎大司教区(髙見三明大司教)は5月15日付の文書で、「5月16日(土)以降の主日ミサ・週日ミサ、出張ミサ等の再開、並びに教会活動の再開を了承いたします」と通知。長崎大司教区の管轄区域は長崎県1県だけだが、累計感染者数は235人、13日に新たに確認された感染者数は0人。

福岡教区(教区長:ヨゼフ・アベイヤ司教)は5月22日付の文書で「6月1日から公開ミサを再開する」と通知(北九州市内は感染者が増えたことから6月19日まで延期)。福岡教区は、福岡県、佐賀県、熊本県の3県を管轄区域としており、累計感染者数は福岡県4941人(全国4位)、熊本県569人、佐賀県244人、13日に新たに確認された感染者数は福岡県9人、熊本県1人、佐賀県0人。

大分教区(教区長:浜口末男司教)は5月11日付の文書で、「これまで、長期にわたり、公開の主日のミサを原則中止としてきましたが、大分県、宮崎県の状況を考慮し、十分な感染予防対策を講じた上で、主日の公開ミサを原則中止する措置を解除する」と通知。大分教区の管轄区域は大分県と宮崎県の2県で、累計感染者は宮崎県363人、大分県158人、13日に新たに確認された感染者数は両県とも0人。

鹿児島教区(教区長:中野裕明司教)は4月1日の文書で「全小教区において今年の聖週間の典礼は非公開にする」と通達したが、教会ごとに公開ミサを通常に戻したところもある。鹿児島教区が管轄する鹿児島県の累計感染者数は372人、13日に新たに確認された感染者数は0人。

那覇教区(教区長:ウェイン・バーント司教)は、緊急事態宣言が解除された時から、各教会が感染対策を強化しつつ公開ミサを継続しているが、一部の教会では活動を休止している。那覇司教区は沖縄県を管轄区域としており、沖縄県の累計感染者数は2290人(全国9位)、13日に新たに確認された感染者数は10人。

「教会活動の制限緩和について」の全文は以下のとおり。

新型コロナ・ウイルス感染症による社会活動への影響は続いており、いのちを守るための慎重な対応は、まだまだ必要だと考えられます。

東京教区では、1月末からの感染症対策に始まり、2月27日からは公開ミサを中止とし、その後6月21日から、密集・密接・密閉を避け、人数制限などを行いながら、公開のミサを再開する対応をとってまいりました。感染症対策や年齢制限なども含め、教区の皆様には前例のない忍耐をお願いしております。いのちを守るという積極的な対応の意味を理解してくださり、ご自分の要望を二の次とされ、辛抱強くご協力いただいている多くの皆様のおかげで、これまでのところ、教会共同体におけるクラスターなどの発生は報告されていません。単純に結論づけることは出来ませんが、これは、現在東京教区で採用している感染症対策に一定の効果があることの証左であり、何よりも皆様が積極的にまた誠実に対策を実行してくださっているためであると思います。皆様お一人お一人の忍耐とご協力に、心から感謝申し上げます。

ステージ3の対応を持って教会活動を再開してから、間もなく3ヶ月となります。それぞれの小教区における感染症対策も、実情に応じてさまざまな修正が現場で行われてきました。これまでは基礎疾患をお持ちの方と、特に75歳以上の高齢者の方々には、ミサへの参加をご遠慮いただき自宅でお祈りするようにお願いしてまいりました。しかし、現状の教会の感染症対策を的確に行うのであれば、高齢の皆様にも安全にミサに参加していただくことは可能であると判断いたしました。

今後もしばらくはステージ3の対応を継続しますが、75歳という年齢制限については、9月19日(土)以降、行いません。

ただし、高齢の方や基礎疾患をお持ちの方に、感染した場合の重篤化の高リスクがあることは変わりません。したがって、健康に不安のある方、体調の優れない方、外出に不安のある方は、現在のまま自宅でお祈りください。なお東京教区のすべての方を対象に、主日のミサにあずかる義務を、引き続き当分の間、免除いたします。

自宅に留まられる場合でも、教会共同体に霊的に一致していることを心にとめてください。また司祭の訪問を希望される場合は、遠慮せずに主任司祭にご相談ください。

〈参照〉若干の変更があります。変更部分は下線部(ここでは青字の箇所)です。

2020年9月19日以降のステージ3の対応

1 聖堂内で、互いに1・5から2メートルほどの距離を保つため、入堂人数の制限をします。それが不可能な場合は、聖堂を典礼に使うことはできません。

聖堂内で距離を確保するための具体的な方法について、主任司祭の指示に従ってください。人数制限をお守りください。また、ミサのある教会を求めて、移動することをお控えください。ご自分の所属教会、または共同体の一員となっている教会の指示に従ってください。

2 高齢の方・基礎疾患のある方には、体調を見極めて、不安がある場合などは、いのちを守ることを優先して、自宅でお祈りください。教会での年齢制限は行いません。

なお、主日ミサにあずかる義務は、教区内のすべての方を対象に免除します。

3 1月31日以降の当初から行われてきた手指消毒など感染症対策を充分に行い、換気を保ち、しばらくの間は全員マスクを着用してください。

4 しばらくの間、ミサや集会などで、聖歌を「全員で一緒に歌う」ことを控えてください。オルガン独奏や、距離をあけての独唱、聖歌隊などの少数者による歌唱(広い空間がある場合のみ)などは可能です。

5 しばらくの間、ミサでの奉納も行いません。またしばらくの間、聖体拝領はできる限り、直前に消毒をした手でお受けください。口での拝領を希望される方は、特に司祭の手指を介した感染を防ぐため、事前に司祭にご相談ください。

6 ミサ以外の会議などは、通常の室内定員の半分程度であれば、上記3のような対策をした上で、互いの距離をとり、時間をなるべく短くして行ってください。

付記:75歳以上の司祭にあっても、司式や聖体授与を行って構いません。聖体を授ける司祭や臨時の奉仕者は、必ず直前に手指を消毒し、マスクを着用してください。信徒の方に「聖体授与の臨時の奉仕者」をお願いすることも、主任司祭の判断にゆだねます。

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