クリスチャニティー・トゥデイ

【CHRISTIANITY TODAY】2018年ランキング(1)

 

「クリスチャンプレス」では。米国の「クリスチャニティー・トゥデイ」の記事を毎週掲載してきた。1956年に創刊されたクリスチャンのための定期刊行物で、96年、ウェブサイトが開設されれた。今年、その翻訳で読まれたランキングを紹介する。

10位 ブラジルのサッカー、W杯で勝ってもイエスに感謝は禁止(7月15日)

2016年オリンピックで金メダルを獲得した後、「100%イエス」とあるヘッドバンドを示すネイマール(写真:Fernando Frazão/Agência Brasil)

今夏、ワールドカップ(W杯)でプレーしているブラジル・チームの選手のうち、少なくとも6人がプロテスタント福音派のクリスチャンと名乗っている。フェルナンジーニョ 、チアゴ・シウバ、アリソン・ベッカー、ダグラス・コスタ 、ウィリアン、そして チームのスター選手、ネイマールだ。

しかし、ある牧師は次のように語る。「フィールド外での選手による反道徳・非倫理的行為は非常に有害です。神を畏(おそ)れていると語っている人がそういうことをすると、人は強く非難します。クリスチャンにとって、富や名声は常に危険なもの。サッカー選手にはあまりクリスチャンだと表明しないでいただきたい。そして、もっと聖書の基準に従ってほしいです」

そんな中でも、信仰と行動の一致を人々が見ていることを自覚しているクリスチャンのスター選手もいる。2002年W杯ナショナル・チームでミッドフィールダーとしてプレーしたカカだ。

9位 日本がクリスチャン迫害の歴史を世界に知らしめる理由──「潜伏キリシタン」遺跡群、ユネスコ世界遺産登録(6月30日)

大浦天主堂(写真:STA3816)

6月30日、ユネスコ(国連教育科学文化機関)に承認され、全世界に802、日本に17ある文化遺産(世界遺産)に、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」も加わった。

あるカトリック作家は次のように語る。「長崎、特に浦上では、まるで本物のローマのように、ローマ帝国が初期教会に行ったようなクリスチャン迫害が行われました。極東において信仰の灯が最初にともったのは浦上。隠れてはいても、その灯は完全に消えることはなかったのです」

このように、ユネスコ世界遺産登録や博物館開設などの取り組みを通して、教会が過去の悲劇的な恥の歴史を記憶し、そこから学び、日本におけるキリスト教の悲しい歴史を記憶することは、今の時代の潮流に沿った動きだ。

8位 全米最速で成長する教会になるには?──スタートアップ企業のように考えよ(5月28日)

ブライアン・トーム師(フェイスブックのプロフィール写真)

米国国内で最速の成長を遂げている教会は、クロスローズ・チャーチというありふれた名前の教会だ。クロスローズは、自前のアプリやストリーミング・サービスから得られたデータを用いて、新しく開拓するキャンパス(枝教会)を決定しており、結果、全米に影響力を持ち始めている。

設立から20年強になるクロスローズは、よい意味でスタートアップ企業(新たなビジネスモデルを開発する起業で、市場を開拓する段階にあるもの)のような体質を維持している。この教会のビジネス志向こそ、これまでの成長の鍵だ。また、将来の拡大路線(つまるところはフランチャイズ方式)も決定づけている。

2017年、クロスローズは「今年、全米最速で成長した教会」に選ばれた。2015年に引き続き、2度目のこと。14のキャンパス、3万8000人の信徒を擁するクロスローズの教会員は、2016年1年間で約6000人増加した。25パーセントの成長率だ。

7位 牧師の誘惑──罪は目に見えるが、その根は見えない(11月12日)

イワン・クラムスコイ「曠野のイイスス・ハリストス」

「牧師をトラブルに巻き込む3つのG──金(gold)、名誉心(glory)、そして女性(girl)」。こういったトラブルを抱える牧師は確かにいるが、それが問題なのではない。クリスチャンの指導者が名誉心やお金、女性といった問題でつまずく根っこにある誘惑こそ問題なのだ。

ヘンリ・ナウエンは著書『イエスの御名で』(後藤敏夫訳、あめんどう、増刷準備中)の中で、イエスがサタンの誘惑にあったことに触れ、現代のクリスチャンの指導者にも同様のことが起こりうると述べている。「石をパンに変えよ」という最初の誘惑は「能力を示すことへの誘惑」だとナウエンは言う。

能力を示すことや有効性への誘惑は、自分が正しいと思う方法で世界を変えようとするだけでなく、目に見える結果だけに価値を置くという重荷を課す。多くの牧会者を見てきたが、彼らが抱える「結果を出さねば」というプレッシャーは、やがて「結果第一」「結果がすべて」という強迫観念になっていく。

6位 牧師がうつに苦しむ時(10月8日)

ダニエレ・ダ・ヴォルテッラ「預言者エリヤ」

私にとって、うつでありながら普通に生活し、牧会することは、胸ほどの高さまである水の中をランニングするようなものだ。「神は私を忘れてしまったのではないか」と思うことさえあった。そういう牧師は私だけではないだろう。

「もしイエスが勝利されているなら、なぜ私はこんなに悲しいのか。もし神が支配し、被造物を贖(あがな)ってくださるなら、なぜ私は1日が始まる前から希望もなく、疲労困憊(こんぱい)しているのか」

一方、教会には、うつをめぐる潜在的な誤解が存在する。うつは例外なく、個人的な罪の結果だというのだ。そして、ただ回心するだけで、うつは取り去られるという。

しかし教会は、うつに苦しむ人々を苦しめようとしていたわけではない。理解の欠如がそうさせてきたのだ。ありがたいことに、脳医学の進展と、うつへの効果的な治療によって、うつをめぐる誤った考え方が崩れつつある。

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