神学校

【特集】聖契神学校校長・関野祐二さん 超教派でライフ・スタイルに合った学び方ができる

 

聖契神学校(東京都目黒区)は、日本聖契キリスト教団立の神学校だが、他教派の学生も受け入れている。また、学ぶ人のライフ・スタイルに合わせたユニークな授業形式で、これまで数多くの学生を送り出してきた。第5代校長の関野祐二(せきの・ゆうじ)さん(59)に話を聞いた。

天文学が好きで、星の写真も撮るという関野祐二さん

──教団と神学校の成り立ちを教えてください。

カベナント(「聖契」「聖約」)教会は、スウェーデンでルター派国教会への改革運動から誕生し、1885年、米国にもカベナント教会ができます。第二次大戦後、そこから派遣された宣教師が日本伝道を開始し、1952年、聖契神学校が設立されました。最初は教団の教職者養成機関だったのですが、次第に他教派の学生も受け入れるようになりました。

──いつ、今のようなかたちになったのですか。

1973年、全寮制を求めない昼夜間の単位制に変更しました。「働きながら学べる」といううたい文句で、学ぶ人のスタイルに合わせた神学校に変えたのです。当時は画期的なことで、この思い切った改革がなければ、今頃は経営に行き詰まっていたと思います。

この単位制で非常にユニークなのは、昼夜交代制であることです。昼(午前8時55分~12時)と夜(午後6時半~9時25分)に授業をやるのですが、同一教師による同一内容の授業が1年ごとに昼夜間で交代します。このようにして、夜だけでも昼だけでも、単位は全部取れるようにしました。短期で卒業したければ、寮に入って昼夜間、集中して学べばいいし、フルタイムのサラリーマンの人は、週に1科目、夜の授業を取りながら、時間をかけて卒業すればいい。実際に15年くらいかけて卒業した人もいます。

──都心の住宅地にあって、ロケーションも魅力的ですね。

バブルの時に都心の用地を売却して地方に移ることもできたのですが、うちはその体力がなかった。校舎も古くなっていたので、本当は地方に移って建て直したかったのですが、今になってみるとここに残ってよかったと思います。通学の学生には、やはり都心は便利ですし。

──現在、学生数は何人ですか。

5月現在で、学生数は76人(基礎科35人、専門科28人、聴講11人、特別聴講2人)です。

──どのくらいの教団・団体から来ているのでしょうか。

10~20の間くらいだと思います。神学校それぞれに特色があるので、うちで無理な人は他の神学校を推薦したり、向こうでもこちらを推薦してもらったり。また、編入というかたちで入ってくる人や、足りない単位を取りにくる人もいます。

──教師も教団外から招いているのですか。

はい、日本長老教会や日本同盟基督教団、日本福音キリスト教会連合、福音伝道教団、カンバーランド長老キリスト教会、日本バプテスト教会連合など、教師の属する教派も多岐にわたっています。

──聖契神学校ならでは授業科目は?

「霊性の神学」(担当:吉川直美さん)でしょうか。福音派は言葉で福音を伝えることに集中してきたので、この分野はあまり進んでいません。でも、人間は五感を持つホリスティック(全体的)な存在ですから、とても大切な分野です。神学校では特殊な分野なので、それを学びたいと言ってくる人もいるほどです。

──今の時代、神学校には何が求められるのでしょうか。

世界情勢に始まって、国内でも高齢者やLGBT、貧困家庭の問題など、神学校にはさまざまな情報が集まってきます。学生には、現場に出た時に、この情報、この資料、この人に聞けばこの問題は分かる等々、いろいろな引き出しを持ってほしい。その中への入れ方と開け方を身につけてもらって、現場に出てほしいと思っています。

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