日本ホーリネス教団、「緊急事態宣言」への対応 一律ではなく各教会で自主的な対策を 

宇都宮ホーリネスキリスト教会

日本ホーリネス教団(東京都東村山市)は6日、島津吉成(しまづ・よしなり)委員長(辻堂キリスト教会牧師)と佐藤信人(さとう・のぶと)総務局長(仙台南光沢教会牧師)の連名で「新型コロナウイルス感染症への対応に関して」第16報を発表した。これは、7日に発令された首都圏1都3県の緊急事態宣言に備えてのもので、今後の感染対策の指針を伝えている。

同教団では、政府による緊急事態宣言の対象地域にこだわらず、感染レベルに合わせて対応を変える必要があるとし、一律に指示を出すようなことはせず、各教会で自主的な対策を講じることを求めている。それぞれの地域の感染状況を判断する指標については、第15報でも伝えているように、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会による「4つのステージと6指標」を判断の基準とすることを推奨する。

また、一定の時間に多人数が一つの場所に留まり、 賛美や説教などによる発声が伴うため礼拝は、対象外の映画館等よりもリスクが高いことを指摘。感染が拡大している地域(ステージ3あるいは4)では、無症状感染者が集会に出席している可能性もあることから同教団では、①密閉の回避(換気の徹底)、②密集・密接の回避(身体的距離の確保)、③マスクの着用といった「三密の回避」を強く呼びかけている。

「新型コロナウイルス感染症への対応に関して」第16報の全文は以下のとおり。

 新しい年を迎えましたが、新型コロナウイルスの感染拡大は続き、明日7日にも東京、神奈 川、埼玉、千葉の1都3県に対して緊急事態宣言が政府より発令されようとしています。この 報道を受けて、対象地域にある諸教会におかれましては、どのような対応を取るべきかを検討 しておられることと思います。その感染状況は地域差があり、また諸教会の状況(会堂の広さ や設備、集まる人数等)が異なりますので、教団としましては、一律に指示を出すようなこと はせず、これまでと同様、それぞれの教会で取り得る対策を考えていただきたいと思います。

  留意していただくべき一つのことは、政府による緊急事態宣言の対象地域であるかどうかに よって対応を変えるというのではなく、感染レベルに合わせて対応を変えていただく必要があ る、ということです。それぞれの地域の感染状況を判断する指標につきましては、前回の【第15報】でお伝えしましたように、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会による「4つ のステージと6指標」を判断の基準にしていただくのがよいと思います。それによりますと、ステージ1(感染者の散発的発生)、ステージ2(感染者の漸増)、ステージ3(感染者の急増) 、ステージ4(爆発的な感染拡大)〈参照となっています。特に、より厳しい対策が必要となるのはステージ3、あるいはステージ4に 至った地域です。ステージ3は「直近1週間の人口10万人あたりの感染者数」が15人以上、 ステージ4は25人以上とされています。この指標によりますと(1/5時点)、ステージ4の地 域は(多い順に)東京、神奈川、栃木、京都、ステージ3は埼玉、千葉、大阪、岐阜、福岡、 愛知、沖縄、兵庫、広島、宮崎、奈良、長崎となっています。最新データは次のサイトで確認 できます。(このデータ は人口100万人あたりの数値となっています)

 もう一点、教会の諸集会が緊急事態宣言による協力要請の対象に該当するか否かによって対 策を考えるのではなく、教会における集会の場合、一定の時間、多人数が一つの場所に留まり、 さらに賛美や説教などによる発声が伴いますので、対象外の映画館等よりもリスクの高いイベ ントとなります。そこで、教会内での感染を抑えるために、自主的な対策を講じる必要があります。

 感染が拡大している地域(ステージ3あるいは4)では、無症状感染者が集会に出席してい るという前提で、それでも他の方に感染しないようにより厳しい対策が必要となります。基本的な対策につきましては、【第 14 報】(2020 年 9 月 4 日付)に詳しく記載しておりますので、 そちらを参考にしてください。その上で、改めてお願いしたいことは、<三密の回避>の徹底 です。

①密閉の回避(換気の徹底)
・教会では、現在飲食は行われていないと思いますので、現時点で最も重要な対策は換気を徹 底することです。最も望ましいのは、2方向の窓(あるいはドア)を開けておくことです。 実際、ある教会では潜伏期間にあった感染者が礼拝に出席しておられましたが、常時換気を 行っていたこともあり、他の会員への感染は免れたという報告を受けています。
・寒冷地域にある教会、あるいは隣家との距離が近い教会の場合、集会中に常時窓を開けてお くことは難しいことでしょう。その場合も、30 分に1回程度、5 分間ほど対角線の窓を全開 して空気を入れ換えるようにしてください。このとき、扇風機等を使用するとより効果的だ と言われています。
・十分な換気が行われているかどうかを確認するために、市販されている二酸化酸素濃度を測 定する機器を用いる方法もメディア等で紹介されていますので、参考にしてください。

②密集
・密接の回避(身体的距離の確保) ・厚生労働省が提示した「新しい生活様式」では、人との距離をできるだけ2m(最低1m) 空けるように推奨しています。ステージ3あるいは4の地域では、隣りの人との距離を確保 できるように座席の位置をもう一度見直し、1回の集会に集まることができる人数の上限を これまでよりも少なくする対応が必要となります。このため、礼拝の回数を増やす、あるい はオンラインでの礼拝に振り分ける、などの対応をどうぞご検討ください。
・会堂の広さなどから、どうしても十分な距離を確保できない場合は、賛美を控え、常時換気 を行うなど、他の対策で感染リスクを下げることをお考えください。

③マスクの着用
・マスクの着用はすでに徹底されていることと思いますが、教会によっては司式者や説教者は マスクを外して話すケースがあるかもしれません。これにつきましても、ステージ3あるいは4の地域では、常時マスク着用での奉仕が望ましいと考えられますので、再考をお願いい たします。

 これらの感染予防対策につきまして、文部科学省が小中学校に向けて出しました「学校にお ける新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」を参考資料として添付いたしま す。この資料の33ページから43ページに「集団感染のリスクへの対応」という項目がありま すので、どうぞ参考になさってください。

 なお、具体的な対応について判断に迷い、相談を必要とする場合は、総務局長・佐藤信人 (022・234・5385、sendainankou@ybb.ne.jp)までお問い合わせください。

 寒さが最も厳しい季節を迎え、感染状況のさらなる悪化が懸念される中、牧師をはじめとする諸教会の上に、主の限りない憐れみと助けがあることを切にお祈りいたします。また、懸命 な対応が続く医療従事者や保健所等の多くの方々の働きが支えられますように。

   この年も、皆さまの教会の上に、主の守りと祝福が豊かにありますようお祈りいたします。

「その地は、あなたの神、主が顧みられる所で、年の始めから年の終わりまで、 あなたの神、主の目が常にその上にある。」(申命記11章12節/口語訳)

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