インタビュー

教皇フランシスコに青年たちの声を届けよう ホームページ「#フランシスコうぃる」開設

 

38年ぶりとなるローマ教皇来日に向け、カトリック東京教区の青年らが中心になってホームページ(HP)「#フランシスコうぃる」を立ち上げた。

「#フランシスコうぃる」のホームページからは、教皇についての勉強会や、教皇を迎えるにあたっての分かち合いのための資料がダウンロード可能

同HPの目的は、事前勉強会や分かち合いの参考資料の提供と、若者の声を教皇フランシスコに届けること。日本の若者たちが信仰生活を送る上で感じていることや、教皇に聞いてみたいこと、共に祈ってほしいことを教皇に届けるため、HP内に声を投稿できるフォームが設けられ、 31日まで誰でも自由に投稿できる。

発起人である杉野希都(すぎの・のぞみ)さん(カトリック清瀬教会員)に話を聞いた。杉野さんはシグニス・ジャパン(カトリック・メディア協議会)のメンバー。カトリックの青年たちによるインターネット・ラジオ「カトラジ!」や、教派を超えたエキュメニカルなイベント「えきゅぷろ!」の立ち上げにも関わってきた。

杉野希都さん

──「#フランシスコうぃる」を始めたきっかけを教えてください。

5年前に「カトラジ!」を立ち上げた時すでに視野には入れていたんです。1981年にヨハネ・パウロ2世が来日された時に開かれた教皇と青年の対話集会や、それに伴う勉強会など、自主的に企画し、運営できるような青年を輩出できればという思いがずっとありました。

──それが現実化したということでしょうか。

具体的に動き出したのは、教皇来日が報じられ始めた去年の秋ぐらいです。初めは勉強会のみを考えていたんですが、来日が現実味を増してきたことで、対話集会の実現を司教団に嘆願したり、対話集会の具体的な提案、青年の声を集めて教皇様に届けるプロジェクトなどに膨らんでいきました。

──「#フランシスコうぃる」ではどのようなことを目指していますか。

青年の教会参画につなげたいという思いがあります。先日、雑誌「福音宣教」(オリエンス宗教研究所)に青年たちへのインタビュー記事を書かせていただいたのですが、青年たちが望む教会像として多く挙げられていたのが「居場所である教会」でした。これは、自分たちが生きている社会の課題を肌で感じているということだと思います。また、教会の役割を考えたとき、地に足の着いた発想だとも思いました。

──青年たちは教会に対して、現実社会での役割を求めているということでしょうか。

教皇フランシスコの発言や行動に世界が高い関心を寄せている理由も、やはり現実的な課題としっかり向き合い、行動されているからだと思うんです。環境問題や貧困と格差、難民、核問題、それに聖職者の性的虐待問題も含め、どれも目を背けては通れない、待ったなしの課題です。

──教皇と青年たちが対話する意義は何でしょう。

これまで教皇が遠い存在だと思っていたかもしれないけど、私たちが生きる世界の課題と必死に向き合っておられる方だし、そこには「誰かと共に生きたい」という私たちの思いと通じるものがきっとあるはずです。来日を機に教皇のことを知り、ひいては教会全体のことを知って、一人の信徒として教会や社会とどう関わっていくかを考えるきっかけになればと思います。

──「#フランシスコうぃる」をどのように活用してほしいですか。

いろいろなところで準備会を開催してもらいたいと思います。その上で、青年の心からの声が教皇様に届くようにしたい。「#フランシスコうぃる」(will)という名称で教皇来日までの準備をしていくわけですが、これが来日時は「#フランシスコなう」(now)になります(笑)。

──教皇の来日が最終目的ではないということですね。

大事なのはその後、「#フランシスコわず」(was)だと思うんです。いま青年たちの中には、「この熱が冷めないうちに、全国規模のカトリックの青年大会『Japan Youth Day』を実現させよう」という動きもあります。教皇来日の恵みを今後にどう活(い)かしていくか、来日準備と同時に考えていくべきことだと思います。

──最後に、杉野さんが教皇に聞きたいことや伝えたいこと、祈りたいことは何でしょうか。

長々とこの企画に関わっていながら何ですが、僕もまだ悩み中なんです。「#フランシスコうぃる」での分かち合いなどを通じて、参加する青年たちと一緒に考えていきたいと思います。

教皇来日のための特設サイトでは、長崎(応募締め切り10日まで)と東京(同15日まで)で行われるミサの参加申し込みを受け付けている。

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