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【毎週日曜連載】神さまが共におられる神秘(107)稲川圭三

 

キリストの体をいただき、その中に入る

2014年6月22日 キリストの聖体
(典礼歴A年に合わせ6年前の説教の再録)
私の肉はまことの食べ物、私の血はまことの飲み物である
ヨハネ6:51~58

今日はキリストの聖体の祭日を迎えています。キリストが私たちのところに来て深く出会ってくださる、そのことを感謝して受け取らせていただく祭日です。

今日の福音に「私の肉を食べ、私の血を飲む者は、永遠の命を得る」(ヨハネ6:54)とありますが、「私の肉、私の血」とは、ミサで食べられるイエスさまの体である「ご聖体」と「御血」のことです。

「人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたがたの内に命はない」(53節)

そう言われます。それは何を意味しているのでしょうか。

私たち人間一人ひとりの中には神さまが共にいてくださいます。神さまがお住まいになっておられます。神さまを信じない者の内にも神さまは共にいてお住まいになっておられます。一人の例外もありません。人間はみな、神さまが住んでくださっている神の家です。

しかしそのことは、「出会わせていただかなければならない真実」です。神さまが共にいてくださるのに、その真実に出会わせていただかないなら、まるで「いてくださらないも同じ」ようになってしまう。「出会いを通して、初めて受け継がせていただくことができる」そういう真実です。

イエスさまが私たちのところに来てくださるのは、「神さまが共にいてくださる」というその真実を深く私たちに出会わせてくださるためです。

神さまは何があっても私たちから離れることがありません。私たちが神さまから離れても、神さまは私たちから離れません。

でもその真実は、私たちがただ耳で聞いただけでは分からない。頭で理解しただけでは出会えない。そのことを私たちに分からせるために、出会わせるために、イエスさまが食べられるいのちとなって私たちの中に来てくださるのです。

今日、初聖体を受ける子どもたちの皆さん。イエスさまの体といのちが皆さんの中に来て一緒に生きてくださいます。そうすると皆さんは、「自分の中に神さまが共にいてくださる」というその真実を深く知るようになります。

安心と、慰めと、恵みと、力と、勇気と、希望と、安定と、重さと、振動と、熱と、光と、喜びをもって、神さまが一緒にいてくださる真実と出会わせてくださいます。

そうしたら、それで終わってしまってはならないのです。イエスさまが私たちの中に来てくださったら、今度は私たちがそのイエスさまの中に入って一緒に生きなければならないのです。つまり、今日出会う人に「神さまがあなたと共におられる」という真実を認め、祈る者にならなければならないということです。

「私の肉を食べ、私の血を飲む者は、私の内にとどまり、私もまたその人の内にとどまる」(56節)

「私の肉を食べ、私の血を飲む者」というのは「キリストの体を食べる者」と言い換えてもいいでしょう。そう言い換えてもう一度申し上げます。

「キリストの体を食べる者は、私の内にとどまり、私もまたその人の内にとどまる」

こういうことです。キリストの体を食べる者はいつもキリストの中にいるのです。そして、キリストも私たちの中にいるのです。

私たちは、「私がキリストの内にいる」というのと「キリストが私の内にいる」というのとでは、どちらが受け取らせていただきやすいかなと考えてみたのですが、「キリストが私の内にいる」というほうが受け取らせていただきやすいような気がします。なぜなら、ご聖体という恵みをいただくなら、安心や慰め、勇気や希望をいただいたりするから。

でも、そこで終わってしまっては、イエスさまの片思いになってしまいます。私たちもイエスさまの中に入って生きなければなりません。具体的にはどうすればよいのかといえば、「イエスさまのわざを行う」ということです。

つまりイエス・キリストは、出会う人間の中に神さまがおられるという真実を見てくださるお方ですから、私たちもそのわざを行い、そのいのちになるということです。

今日派遣されて帰っていく先で、出会う一人の人に皆さんが「神さまがあなたと共におられます」と祈るならば、いただいた恵みが2倍になるかもしれません。二人の人に「神さまがあなたと共におられます」と祈るなら、恵みが3倍になるかもしれません。

ご聖体の恵みを通して、「神さまが共にいてくださる」という真実を深く受け取らせていただきます。そうしたら、その恵みを人にも告げる人になるように。そのためにいただく恵みです。土の中に埋めておいてはならなかったでしょう?(マタイ25章「タラントンのたとえ」参照)。

ご一緒に、今日、初聖体を受ける子どもたちと祈り、私たちも「神さまが共にいてくださる」真実を人に告げ、祈る人にさせていただきますように、一緒にお祈りをしたいと思います。

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