日本バプテスト教会連合、礼拝休止への言及はないが、理事会として各教会を支援をすると呼びかけ

 

日本バプテスト教会連合では3月21日、倉嶋新(くらしま・あらた)理事長(真砂バプテスト教会牧師)が「新型コロナ・ウイルス感染症に対する引き続きの対応について」という文書を発表した。

倉嶋新理事長(真砂バプテスト教会のホームページから)

特に礼拝の休止などについての言及はないが、「インターネットを用いた礼拝の配信などの対応についても必要であればご相談ください。理事会では、連合の諸教会がこの難しい局面を主にある連帯を持って乗り切っていけるようにと願い、出来る限りの支援をしたいと考えています。何か不安や相談事がありましたら、お近くの各理事までお伝えいただけますようにお願いいたします」と、理事会として支援をすると呼びかけた。

日本バプテスト教会連合は日本福音同盟(JEA)に加盟している福音派の教団。全国に60以上の教会があり、会員数は2000人以上だという。教団名の似ている日本バプテスト連盟と日本バプテスト同盟は、日本キリスト教協議会(NCC)に加盟している主流派。

新型コロナ・ウイルス感染症に対する引き続きの対応について」の全文は次のとおり。

私たちの主の御名をあがめます。

新型コロナ・ウイルスの世界的な感染拡大を受けて、私たちは心あわせて、速やかな事態の収束と苦しみの中に置かれた方々の癒しと回復を、まず主に祈ります。

新型コロナ・ウイルスによる集会の自粛要請、小中高校の休校要請、WHOのパンデミック宣言などを受け、各教会もそれぞれに適切な対応をされていることと思います。新型コロナ・ウイルス感染者の8割は軽症で回復すると言われていますが、保健機関(WHO)が現在出している感染症による致死率は全年齢平均で3・4%に上っています。重症化のリスク因子として、高齢者、基礎疾患(心血管疾患、糖尿病、悪性腫瘍、慢性呼吸器疾患など)が挙げられており、中国での患者44672人のデータからは80歳代の致死率は14・8%にも上ります。まだウイルスに関して全容は解明されておらず、事態の完全な終息までには相当な時間を要すると考えられます。既(すで)に2月21日に総務を通してお伝えした通り、引き続き連合の諸教会には、正しい情報の把握、社会の動きに即した適切かつ冷静な行動をお願いいたします。

専門家会議によれば、最も感染拡大のリスクを高める環境は、①換気の悪い密閉空間、②人が密集している、③近距離での会話や発声が行われる、という3つの条件が同時に重なった場です。それぞれの教会で、この3つの条件を避けるような具体的な対応をお願いいたします。またもし厚生労働省や各行政から、集会を自粛する要請があった場合には、各教会においても速やかに対応をしてくださるようお願いいたします。

《通常の礼拝、祈祷会の集会について-対応例-》

①一般的な衛生対策として、咳(せき)エチケットに配慮し、手洗いを心がける。
②会堂に入る際、手指の消毒、マスク着用をお願いする。
③体調不良や風邪症状の疑い、特に、37・5度以上の発熱や咳のある場合には、礼拝や集会への出席を控えていただく。ご家族に同様の症状がある方も同様の行動をとっていただく。
④教会のさまざまな奉仕があったとしても、決して無理をしない。
⑤会堂内の十分な換気を行う。
⑥座席の間隔を十分にあける。対面で座る場合には距離をとる。
⑦長時間の対面での集会を開かない。会堂内では(特に近距離での)会話を30分内にとどめる。
⑧実際に感染者が発生した場合に、どうすべきかを役員会等で相談しておく。
⑨礼拝出席者に感染者が出た場合には、保健所等の行政機関の指導に則って対応する。また礼拝や集会の出席者名が分かるようにしておく。

以上は教会でできる対応例です。またインターネットを用いた礼拝の配信などの対応についても必要であればご相談ください。理事会では、連合の諸教会がこの難しい局面を主にある連帯を持って乗り切っていけるようにと願い、出来る限りの支援をしたいと考えています。何か不安や相談事がありましたら、お近くの各理事までお伝えいただけますようにお願いいたします。

「父なる神と、その御父の子イエス・キリストから、恵みとあわれみと平安が、真理と愛のうちに、私たちとともに
ありますように。」ヨハネの手紙第二3節。

各教会に集われ、関わられているお一人お一人が守られ、状況が完全な終息に向かうことを祈るとともに、今、苦しまれている方々や対応に当たられている方々の上に、主の御手があることを心からお祈りいたします。全世界に主の平安と癒しの御手がありますように。

 






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