日本福音ルーテル教会、5月6日まで主日礼拝などの自粛を強く要請 イースター正午に主の祈りを

 

日本福音ルーテル教会は9日の聖木曜日、大柴譲治(おおしば・じょうじ)総会議長が「緊急事態宣言発令を受けて」と題した議長談話を発表した。

日本福音ルーテル教会総会議長の大柴譲治氏

その中で、「指定された地域(東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、福岡)、この地域に隣接する都道府県、また近日中に指定地域として発令される見込みの強い地域において、少なくとも5月6日まで主日礼拝、集会等を自粛することを強く要請いたします」と通知した。

3月26日付の「東京都の記者会見を受けて」という議長談話では、「今後、感染拡大が見込まれる地域では、『礼拝』の公開の中止を積極的に選択することが求められる」との見解を示していた。

今回また、4月12日の復活日の正午、それぞれの場所で「主の祈り」を共に祈ることを日本聖公会が提案していることから、「日本福音ルーテル教会も、この祈りに祈りを合わせたいと思います」という。

議長談話「緊急事態宣言発令を受けて」の全文は以下のとおり。

主のみ名を讃美いたします。

既(すで)に報道機関を通して伝えられていますように、政府による「緊急事態宣言」が東京、千葉、埼玉、神奈川、大阪、兵庫、福岡に発令されました。これらの地域は感染症緊急特定地域に指定されたことになります。また今後、この地域は拡大していくことも予想されます。

これまでも日本福音ルーテル教会は、「すべての命(いのち)守る」ことを第一優先で対応することを確認してまいりました。そこでこのたびは、指定された地域、この地域に隣接する都道府県、また近日中に指定地域として発令される見込みの強い地域において、少なくとも5月6日まで主日礼拝、集会等を自粛することを強く要請いたします。

また感染拡大地域への移動、感染拡大地域からの移動についても、特に牧師は担当されている教会の安全性を守る観点から、強く自粛してくださるようにお願いいたします。

イースターを顔と顔を合わせて祝うことができないことは断腸の思いです。また未(いま)だ先が見えず、深刻さが増している中で、私たちは慣れ親しんできたかたちでの礼拝を捧げることはできません。しかし、このような緊急時、非常時であるからこそ、また信仰が問われている時であるからこそ、大切なことが明らかにされてゆきます。私たちは、信仰と祈りによって互いに結ばれていることを大切に今その確信を心に深く刻みたいのです。そして引き続き、不要な外出を避けること、手洗いや消毒等の感染防止対策を徹底して実施すること、社会的な距離を保つことを継続してゆかれることを切にお願いいたします。

共に祈りを合わせてまいりましょう。日本聖公会では、4月12日(日)の復活日の正午、それぞれの置かれた場所で「主の祈り」を共にすることを提案しておられます。日本福音ルーテル教会も、この祈りに祈りを合わせたいと思います。感染症に罹(かか)った方々が一日も早く回復されますように。また医療従事者のお働きが守られますように。生活上の不安や困難を余儀なくされている方々が支えられますように。ご逝去された方々の魂に平安がありますように。悲しみの内にある方々に天来の慰めがありますように。この危機の収束のために希望の神に私たちは祈りを合わせてまいります。

主イエスが十字架の上で息を引き取られた時、弟子たちやマグダラのマリアはじめ婦人たちは計り知れない喪失感と深い悲しみ、心を引き裂かれるような思い、深い後悔の念を味わい、ただ独り暗闇に放り出されたような恐怖と孤独感に襲われました。すべてが終わったと思われたのです。しかし、それらすべては主のご復活によって打ち崩されました。私たちは復活の光の中に置かれています。ディディモのトマスも復活の主のリアリティによって変えられました。その力と恵みを信じて今ここに生きることを、復活された主は私たちに望んでおられます。イエスこそ私たちの希望です。私たちのために世に来られ、よみがえられた主イエス・キリストの御名を讃美いたします。ただ神の御心が成りますように。シャローム。

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