「どういう教会なら人を連れてきたいか」アチーブメント社長・青木仁志氏 ジーザス・ジュン・フェスティバル2018

 

ジーザス・ジュン・フェスティバル2018(日本民族総福音化運動協議会、同実行委員会主催)が18日、21世紀キリスト教会広尾教会堂(東京都渋谷区)で開催された。青木仁志(さとし)氏(アチーブメント株式会社社長)の話に約100人が耳を傾けた。

青木仁志氏=18日、21世紀キリスト教会広尾教会堂(東京都渋谷区)で

青木氏は1987年、人材教育コンサルティングを手がけるアチーブメント株式会社を設立し、現在、同社の社長と6つのグループ会社の代表を務める。一方、クリスチャンとしても活躍し、今年、ビジネスマンの宣教団体、日本CBMC理事長に就任した。

1955年、北海道函館市生まれ。3歳の時に両親が離婚し、複雑な貧しい家庭で育った。金持ちになりたい一心で、17歳の時に青函連絡船に飛び乗り上京。最初の就職先は、八王子にあった鉄工所で、履歴書もいらない溶接工見習いだった。その時、生き別れになった実母が、青木氏が上京したことを知り、4カ月かけて東京中の鉄工所を捜し回り、青木氏を見つけ出してくれたという。

「本当に驚きました。学歴もお金も家柄も何もなく、劣等感のかたまりの私でしたが、母親が捜し出してくれたということが、生きる小さな自信となりました」

さらに大きな転機が訪れる。ブリタニカ社に入社し、その縁で、セールス年間世界一を7回も獲得し、「奇跡のセールスマン」と呼ばれた夏目志郎氏と出会ったのだ。その頃、青木氏はセールスマン、セールスマネージャーとして大きな成果を上げていたが、心の中は貧しかったという。そんな青木氏をクリスチャンの夏目氏は教会に連れて行った。そこで聞いた聖書の言葉が、「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」(マタイ11:28)だった。

「これまでの自分は、強く見せるために、タイトルや成果をベタベタ塗りまくっていましたが、心に平安はありませんでした。私はひざまずいて、自分が本当に弱い人間であること、善いことをしようとしてもできないことを素直に認め、イエス様に『赦(ゆる)してください。私を救ってください』と祈りました」

その後、教会に足を運ぶようになり、85年に姫井雅夫牧師(現在、日本基督教団・赤坂教会牧師)から洗礼を受けた。

会衆の賛美=18日、21世紀キリスト教会広尾教会堂(東京都渋谷区)で

青木氏はこれまで計55冊の本を出し、法政大学大学院の客員教授を務め、会社のほかに医療法人の経営、文化活動のバックアップも行っている。

「中学しか卒業していない自分に、どうしてここまでできたのかと、不思議でなりません。神様の愛の力なんですね。何もなかった私を神様が捜し出し、信仰に導き、ここまで引き上げてくださったのだと、心から感謝しています」

青木氏は、「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい」(マタイ7:12)という聖書の言葉を示して、こう語る。

「経営の本質は、お客様を喜ばせること、社員を喜ばせること、そして納税を通して社会に貢献することです。そうすれば、会社は物心両面で豊かになれるはず。そういうことに取り組んでいる会社はほとんどありません。利己的で、どうしたら社員を安く使えるかと考えている」

アチーブメントが、大学生が選ぶインターンシップ人気ランキング2年連続第1位(キャリアパーク「就活」調査)に選ばれていることについて、次のように説明した。

「なぜ学生が来たがるのでしょうか。それは、どういう会社に入りたいかを私たちが聞き、学生が心から魅力的に感じる会社を作る努力をしてきたからです。これは教会成長にもつながること。成長する教会は、家族や友達を連れてきたい教会はどういう教会かを信徒に聞いているはずです」

この大会は毎年6月に開催されていることから「ジュン・フェスティバル(June Festival)」と名づけられ、今年で15回目を数える。

 






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