【クリスチャンな日々】第16回 さみしがりのススメ MARO

主の御名をあがめます。MARO です。

「こんな時期だからこそ、さみしく生きましょう !!」なんて言ったら、誤字か誤植か(!?)と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、誤字でも誤植でもありません。近頃、「さみしさ」について考えさせられることが多かったので、それについて書こうと思いまして。よろしければ今週もしばしお相手させてください。よろしくお願いします。

(写真:Sam Wolff)

先日、とある結婚相談所の方に聞いたのですが、新型コロナ・ウイルスによる自粛期間に、結婚相談所の登録者数が増加したんだそうです。家で独り過ごすことの多い日々の中で、「さみしさ」を感じた方が多かったのだろうとのことでした。コロナをきっかけにした「コロナ離婚」が話題になっていますが、反対にコロナをきっかけにした「コロナ結婚」もこれから増えるかもしれませんね。

一方、感染リスクが警告されている中で、いわゆる「夜の街」へ出かける方が後を絶たないのも、「さみしさ」の問題なのかもしれません。良くも悪くも、新型コロナ・ウイルスは「さみしさ」を多くの人に突きつけました。ふだんはできるだけ目をそらそうとしている「さみしさ」に、僕たちは直面せざるを得なくなりました。

「人間は社会的動物である」というのはアリストテレスが言っていますし、聖書にも「人が独りでいるのは良くない」と書いてあります(創世記2:18)。つまり人間は、社会を形成して生きるように設計されている存在なんです。ですから、ずっと孤独でいると、機能不全を起こしてしまいます。それで人間は「さみしさ」を感じて、孤独を避けようとするようにできているんです。そう思えば、「さみしさ」って必ずしも悪いものではありません。

たとえば、栄養失調になると生きていけないので、体は「空腹感」というサインを出して何かを食べようとします。「空腹感」って、必ずしも悪いものではないですよね。確かにそれ自体は快い感覚ではありませんけれど、それがあるからこそ食べ物をおいしく感じられたりもするわけです。「空腹は最高の調味料」なんて、よく言われますものね。

それに、この機能によって人間は、適度な量の食物を適切に体に取り込むことができます。金魚には「空腹・満腹」という感覚がないんだそうです。それで彼らは水槽にある餌(えさ)をすべて食べ尽くしてしまいます。飼い主が餌の量を適切に調節してあげないと、あっという間にブクブクに太ってしまいます。

「さみしさ」もこれと同じようなものだと言えます。それ自体は快い感覚ではありませんが、それがあるからこそ、会いたい人に会えた時の喜びはひとしおなものになります。

今、会いたい人に会えず、「さみしさ」を感じている方はいませんか。それは決して悪い感情でも避けるべき感情でもありませんから、大切にしてくださいね。

「食いしん坊」って、悪い言葉じゃないですよね。同じように「さみしがり」だって悪い言葉じゃありません。「食いしん坊」が、「暴飲暴食」や「ジャンクフード中毒」に至ってしまえば、それはあまり褒(ほ)められたことじゃないかもしれませんが、「おいしいものを食べたいと思う」その気持ちはむしろ良いものですし、「会いたい人に会いたいと願う」ことも良いものです。「さみしさ」がなければ、きっと誰も結婚しないでしょうし、友だちもできないでしょう。「さみしさ」は、社会を形成する上で不可欠な要素なんです。

そして、実は聖書の神様もさみしがりです。神様は人間に会いたくて会いたくて仕方のない方です。それで、毎週日曜日に礼拝を開催して、あらゆる人をそこに招いているんです。その「さみしさ」ゆえに、僕たち人間は神様との関係を結ぶことができるんです。

僕も少しずつ日常の仕事や行動に戻りつつありますが、まだ都道府県を越える移動はなるべく控えているので、実家にはずいぶん帰っていません。母の料理が食べたいなーと思いつつ、その「食べたい」思いを大切にすれば、した分だけ、いつかそれを食べる時が楽しくなるのだと確信して、楽しみにしています。また今、前のようにはまだ礼拝ができず、クリスチャンにとっても試練の日々が続きますが、いつか再会の日は必ず来ますから、その日を楽しみに待ちたいと思います。

堂々とさみしがって、さみしく生きましょう !! それが未来の絆(きずな)につながりますから。

たくさんの良き再会が皆様に訪れますように。皆様の「さみしさ」が良き導きとなりますように祈ります。それではまたいずれ。MARO でした。

主にありて。

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