コラム

クリスチャンな日々(2)MARO

第2回 「祈り」って意外と簡単

主の御名をあがめます。

皆様、ごきげんいかがでしょうか。今日もまたお相手させていただきます。MAROです。よろしくお願いします。

ローマ教皇フランシスコ聖下が来日してくださいまして、聖下の日本での言動が何かと話題になっています。その中でも特に注目されるのは、聖下の「祈り」ではないでしょうか。平和のための祈りですとか、日本国民の幸福のための祈りですとか、わずか3泊4日の滞在の中で、聖下の「祈り」は、クリスチャンはもちろん、ノンクリスチャンの方にも注目を集めています。

クリスチャンの皆様ならば、日々「祈る」ということが日課になっている方もいらっしゃるでしょうし、もしかしたら「日々祈れない」ということで負い目というか、ちょっと申し訳ない気持ちになっている方もいらっしゃるかもしれません。ノンクリスチャンの方であっても、「祈り」ということ、概念に対してネガティブなイメージを持っている方は少ないでしょうし、折にふれて何らかの存在に対して「祈る」ということは少なくないのではないかと思います。

ワシーリー・マキシモフ「病気の夫」

しかしさて、ではそもそも「祈り」とは何でしょうか。それには人それぞれ、さまざまな答えがあるでしょうが、聖書的な答えを言うならば、祈りは「神様とのコミュニケーション」です。祈りを「神様への要求」と解釈してしまっている方が少なくないように思えるのが現代社会でありますが、聖書をよくよく読んでみれば、祈りというのは「要求」ではなく「コミュニケーション」です。

聖書を読めば、神様はご自身とコミュニケーションをとれる存在としてアダム、すなわち人間を創造なさっています。「祈り」は、世界中のあらゆる民族が(対象はともかくとして)することですが、人間以外に「祈り」をする存在はほかにありません。それは、神様が人間を「祈る」存在、言い換えれば「自身とコミュニケーションをとる存在」として造られたということです。そんなわけで聖書には、人間に対して「絶えず祈りなさい」(Iテサロニケ5:17)と書いてあります。

「祈り」って、静かなところに座って、手を組んで、頭を垂れて、一所懸命にやらないといけないイメージがありませんか。もちろんそれも大切な「祈り」の姿勢ですけれど、それを「絶えず」やれなんて無理な話ですよね。そんなのをやっていたら、ごはんも食べられませんし、寝ることもできません。

だから僕は日々、クリスチャンとして生きる上で「祈り」のハードルをグッと下げてしまっています。もっと「いつでも」祈ることができるように。たとえば、おいしいものを食べて「おいしい!」と思ったら、「おいしいです、神様!」と、神様に語りかける。嬉しいことがあったら、「嬉しいです、神様!」ですし、原稿を書かないといけないのに眠くなってしまったら、「眠くて困ってます、神様!」です。自分の心に生ずるあらゆる感想や思いをみんな神様に向けて報告するようにしているんです。

僕はちっともいわゆる「敬虔な」タイプではありませんから、正直に白状しますと、毎朝「祈りの時間」を設けて祈るとか、毎食前に祈るとか、就寝前に祈るとか、できないことも多いのですけれど、こうすることで神様との距離を何とか近く保ってコミュニケーションを図ることができています。

心に浮かんだことに「神様」とつけるだけで、立派な……か、どうかは分かりませんが、それは確かに「祈り」です。祈りって、そんなに高尚で、雲の上の世界みたいなものではないんです。「自分には祈れない」なんて思って祈らないよりは、そんな小さな、祈りかどうかさえ分からないような祈りであっても、神様に心を向けることで神様は喜んでくださいますし、必ずその祈りに応えてくださいます。

ですから、1日1回、2秒でもいいので、何か心に言葉が浮かんだら、それに「神様」とつけてみてください。それで目の前の世界が変わります。ちょっとずつかもしれませんが、きっと変わります。ぜひ、やってみてくださいませ。

さて、とても眠いので、そろそろ神様に「おやすみなさい」と言って寝ることにします。皆様もおやすみなさい。

主にありて。MAROでした。

第1回 「ふさわしい」必要なんてないんです。

【インタビュー】上馬キリスト教会のツイッターで人気、MAROさんの連載開始 幸せに楽しくなるキリスト教を伝えたい(前編)

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