今日は何の日?

5月11日は鵜飼い開きの日

投稿日:2019年5月11日 更新日: -

 

今日5月11日は長良川の鵜(う)飼い開きの日。松明(たいまつ)の火でおびき寄せた鮎(あゆ)を鵜に獲らせる伝統的漁法です。

(写真:Kentaro Ohno)

キリスト教界の鵜飼といえば、鵜飼毅(うがい・たけし)とその子、勇(いさむ)。親子で日本基督教団・銀座教会(日本メソジスト銀座教会)と鎌倉教会(鎌倉メソジスト教会)などの牧師でした。毅の妻、妙子は、女子学院初代院長の矢島楫子(かじこ)の娘。長女、清子は同志社総長の湯浅八郎と結婚します。長男の信成(のぶしげ)は国際基督教大学の学長を務めました。4男、勇の妻の栄子は、霊南坂教会の小崎弘道牧師の孫であり、大森めぐみ教会の岩村清四郎牧師の娘です。

鵜飼毅

鵜飼勇牧師の「主イエスとの出合い」(1964年)という文章をご紹介します。

私のまだ幼い頃の出来事である。牧師であった父は、毎週金曜日の朝は食事をしないことになっていた。「金曜日の断食」これは父が信仰生活六十余年に一貫して選びとった厳しい道の一つであった。

ある金曜日の朝早く、私は何のためだか覚えていないが、鎌倉教会の牧師館の薄暗い応接間の扉を開けて思わずそこに立ちすくんでしまった。そして大急ぎでソッと扉を閉めて茶の間に走って行った。私は見てはならないものを見てしまったと思って、誰にも話すことができないで、そのままその時のことを胸に秘めておいた。

その出来事というのは、薄暗い部屋の真中にある椅子の前に跪(ひざまず)いて祈っている父の姿を見たということなのである。天を仰いで、手を合せ、人に語るように神に語りかけている祈りの姿! 眼は半分閉じているが、白眼がくっきりと見えている。この光景は幼い私の心にくっきりと焼きつけられてしまった。

丁度(ちょうど)、ゲツセマネの園に「父よ、みこころならば……私の思いではなく……みこころがなるようにしてください」と、血のしたたりのような汗を流してお祈りになった主イエスのみ姿を思い出させる厳粛な一瞬であった。金曜日毎(ごと)に父が断食していることが、この祈りに連っているということは、だいぶ後になって理解できるようになった。

私が牧師、伝道者として召されて立ち上った背後に、この父の祈りがあり、この厳粛な一瞬が、私のすべての生活を支配していると云っても過言ではない。(後略)

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