東京大名誉教授の森謙治氏、召天 地下鉄サリン事件で解説

 

東京大名誉教授の森謙治(もり・けんじ)さんが16日午前5時12分、心筋梗塞のため東京都文京区の病院で召天した。84歳。葬儀は20日午後0時30分から日本基督教団・西片町教会(文京区西片2-18-18)で執り行われる。喪主は妻の桂子(けいこ)さん。

1935年、日本統治時代の朝鮮京城府生まれ。岡山県出身。57年、東京大学農学部農芸化学科卒業。62年、同大大学院博士課程修了後、同大農学部助手、68年、同学部助教授、78年、同学部教授。95年、東京理科大学理学部教授。農学博士。2015年、日本学士院会員に選定。元日本農芸化学会会長。元有機合成化学協会会長。

父親が牧師だった影響で、自身もクリスチャン。

受賞歴は、農芸化学賞(1965年)、日本学士院賞(81年)、日本農学賞と読売農学賞(92年)、国際化学生態学会で最高賞のシルバーメダル(96年)、藤原賞(98年)、アメリカ化学会のアーネスト・ガンサー賞(99年)、有機合成化学特別賞(2002年)、キラリティーメダル(2010年)、瑞宝中綬章(10年)。

専門は有機合成化学、生物活性物質化学。植物ホルモン「ジベレリン」の化学合成に世界に先駆けて成功した。その後、昆虫フェロモンをはじめ、さまざまな生物活性物質を400種類以上合成し、その立体構造と働きとの関係を明らかにしてきた。

オウム真理教による松本サリン事件(94年)や地下鉄サリン事件(95年)の際、「朝まで生テレビ!」などメディアに出演するなど、有機化学者の立場から中立的な解説を行った。河野義行氏は、松本サリン事件の被害者であるにもかかわらず、当初、重要参考人とされていたため、その中立的なコメントに謝意を示している。

著書に『生物活性物質の化学』(化学同人)、『生物活性天然物の化学合成』(裳華房)、『有機化学』Ⅰ~Ⅲ(養賢堂)などがある。

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