【インタビュー】クロスゲートウェイ・ジャパン代表 村田博幸さん 「一点もの」の教会ウェブサイトを提供したい(前編)

 

キリスト教会向けのウェブサイト(ホームページ)を作成および運営代行する「CrossGateway JAPAN」(クロスゲートウェイ・ジャパン)。働きを立ち上げてから1年になる。その代表を務める村田博幸(むらた・ひろゆき)さんに話を聞いた。

村田博幸さん

──この働きを始めたきっかけは?

聖学院大学在学中に日本基督教団・足利教会で洗礼を受け、卒業後はキリスト教に関わる仕事がしたいと思っていました。ただ、その時は何をすればいいのか分からず、紆余曲折(うよきょくせつ)の後、大手のホームセンターに就職しました。今もそこで働いていますが、「いつかは福音伝道に関わるような仕事をしたい」という夢をずっと抱き続けていました。

ある時、「パソコンさえあれば、事業を起こすことができるのではないか」とひらめきました。大学時代からウェブサイトを作っていたので、「教会向けのウェブサイトを作る仕事を始めたい」と自分の教会の人に相談してみたところ、「やってみたら」と言われ、この働きを立ち上げたというわけです。

──「クロスゲートウェイ」の意味を教えてください。

「クロス」はイエス様の十字架と、そこに集まってくる情報、「ゲートウェイ」は、その情報と関わるすべての人の出入り口という意味です。ロゴマークも、神様と私たち人間が一緒であることや、三位一体の神を感じられるようなデザインにしました。今はまだホームセンターの従業員が本業ですが、ゆくゆくは「クロスゲートウェイ」を正業にするつもりです。

──教会向けのウェブサイトを扱うところは決して珍しくありませんが、「クロスゲートウェイ」の特徴はどういうところにありますか。

私が目指すウェブサイトは、規格に沿ったユニバーサル・デザインのものです。個性的なデザインでありながら、誰でも見やすいウェブサイトを作っています。

また、今は「ワードプレス」という、ウェブサイトを作るための無料のソフトウェアが主流ですが、あえてその「ワードプレス」というシステムをメインには使わないで、お客様のニーズに合わせて丁寧に作るようにしています。画一的なものではなくて、個性的なデザイン。「職人が手がけた一点もの」といったイメージです。

こういったことができるのが個人事業の強みだと思っています。ただ、このやり方だと、せいぜい10件程度の契約で限界でしょう。そこで、週報など、頻繁に更新を必要とするページには、ワードプレスやSNSなどの便利なシステムを導入しつつ、大元のところではユニバーサル・デザインで組んだプロブラムを採用しています。そうすることで、それぞれの必要な箇所を更新していきながら、教会に合った個性的なウェブサイトを前面に出していきたいなと思っています。

──ユニバーサル・デザインにすることによって、かえって規格に縛られるのでは?

ウェブサイトでいう規格とは、目に見えない部分で正常に動かすために設けられた規格(HTMLやCSSなど)のことです。目に見えるデザインというところでは、規格に沿っていても自由は利きます。むしろ規格に沿っていたほうが自由なんです。

私は大学で欧米文化を専攻していたのですが、規格ということをアメリカの建国史になぞらえて考えてみると、それは決して不自由なものではありません。アメリカの独立宣言は、そもそも13の植民地がイギリスからの独立を宣言したものです。その後、13の独立した国のままだとイギリスなどの外国から攻められてしまうということで、アメリカ合衆国憲法という規格を作って一つの国になった。それによって外国から自由になろうとしたわけです。この建国の精神を考えると、規格には自由になるというイメージがあります。

聖書も、それを受け入れることで自由になれます。日曜日の主日礼拝も、「日曜日には必ず教会に行かなければならない」と不自由に感じてしまう人もいるかもしれません。しかし逆に言えば、「日曜日になれば、どこの国でも礼拝をやっている」ということです。だから、世界中どこの教会に行っても、クリスチャンとして受け入れてもらえる。そういう自由というものを感じます。

このように、規格というものは、それを守ることで自由になるために作られたものなんです。ウェブサイトに関しても、規格に沿わないで作られたものよりも、規格に沿って作られたもののほうが、後で変更する時にも、作業時間を大幅に短縮することができるんです。(明日につづく)

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