誰もが知るあの童謡作家が、キリシタンたちに抱いた共鳴

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◆1885年1月25日 北原白秋の誕生日

北原白秋は日本を代表する詩人・歌人の一人であり、また多くの童謡を手掛けた童謡作家でもあります。たとえば皆様知っているでしょう「あめあめふれふれ母さんが〜♪」の歌『雨降り』は白秋さんの作品です。

白秋さんの処女作は1909年に発表された『邪宗門』という詩集です。何やら不気味な字面のタイトルですが、実はこの「邪宗門」という言葉はキリスト教を指す言葉です。豊臣秀吉や徳川家康の頃に、政権や幕府に対して都合の悪い宗教を指して「邪宗門」と呼んだので、厳密にはキリスト教だけをさすわけではないのですが、事実上はほぼキリスト教を指す言葉でした。

白秋さんは1907年に九州を旅行し、長崎や島原などでキリシタン遺跡を見て、弾圧にも負けずに信仰を貫いたキリシタンたちに感銘を受けたのだそうです。彼自身はキリスト教の信仰を持つことはありませんでしたが、自らの信条や信念を弾圧にも負けず貫くという点でキリシタンたちに共鳴し、それで処女作を『邪宗門』としたのだそうです。そしてその内容も異国情緒に満ちたもので、そこにもキリシタンたちからの影響が見られます。

 

それではまた明日。

 






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