生死の狭間からとんでもない人生が始まった! ジョン万次郎の誕生日

おはようございます。
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◆1827年1月27日 ジョン万次郎の誕生日

ジョン万次郎は日本人で初めてアメリカに行った人物、そして英語を学んだ人物として知られます。一般的に「ジョン万次郎」と呼ばれますが、彼自身は実際に「ジョン万次郎」と呼ばれたことはなく、日本では本名の中浜万次郎、アメリカでは愛称のジョン・マンと呼ばれました。「ジョン万次郎」と呼ばれるようになったのは後に井伏鱒二の『ジョン萬次郎漂流記』で、そのように表記されてからのことだそうです。

万次郎は漁師の子として育ちましたが、14歳の時に乗り込んだ漁船が遭難し、無人島に漂着してしまいました。そこで143日間ものサバイバル生活を送り、死をも覚悟したのですが、そこに運良くアメリカの捕鯨船ジョン・ハウランド号がやってきて救助されました。万次郎がジョンと呼ばれるようになったのはこの船の名前に由来します。

しかし、当時の日本は鎖国していましたから、ハウランド号は日本に帰港することができませんでした。そこでやむなく船長は万次郎たちをアメリカに連れ帰りました。救助された5人のうち4人はハワイに残りましたが、船長に気に入られた万次郎は船長の養子としてアメリカ本土まで同行することになりました。

こうして1843年に、アメリカ本土に渡った万次郎は船長の厚意で学校に通い、英語だけでなく様々な学問を学びました。言葉の壁があったにもかかわらず、成績は非常に優秀だったそうです。

船長は自分の子として、自らの通っていた教会にも万次郎を連れて行きましたが、当時はまだまだ人種差別が横行する時代でしたから有色人種であった万次郎は礼拝への参加を拒否されました。これに怒った船長はその教会を去り、ユニテリアンと呼ばれるいわゆる「異端」の教会に身を転じ、万次郎もその教会で受け入れられ、共に礼拝し、キリスト教についても学びました。人種差別によって正統な教会の教義をしる機会を失ってしまったことは残念なことです。万次郎がそこでクリスチャンとしての洗礼を受けたかどうかは定かではありませんが、少なくともそこで聖書やキリスト教に親しんだことは確かなようで、晩年に日本でキリスト教が認められると、聖書をよく読んでいたそうです。

そのままアメリカで暮らしてもよかった万次郎ですが、故郷への思いは断てず、1851年に日本に帰りました。その時には「お前はスパイではないか?キリシタンではないか?」と疑われ、踏み絵などの審問を受けたそうです。

その直後の1853年に、日本にペリー提督の率いる黒船がやってきたとき、万次郎の英語力は非常に役立ちました。当時の日本人にはオランダ語を学んだ人はいましたが、英語のできる人はいませんでした。ですからペリーとの交渉は日本語からオランダ語に通訳したものを、そこから英語に通訳する、という二重の通訳を介さねばなりませんでした。万次郎は諸事情により通訳の役目は与えられませんでしたが、日米和親条約締結にむけて様々な助言をしたそうです。

その後は開成学校(現在の東京大学)の英語教授になり、教育者として活躍しました。アメリカでの貴重な体験談は多くの幕末〜明治にかけての名士たちに影響を与え、その中には勝海舟や坂本龍馬などもいます。

遭難・漂流という人生最悪とも思える状況から、人生の活路が開けて偉人となった万次郎の生涯を知ると、何を益としてくださるか分からない神様の計画を思わずにはいられません。もし、万次郎が無人島でサバイバルしていなければ、日本の開国も明治維新も、ひいては現代日本も今とはまったく違ったものになっていたかも知れないんです。

ちなみに嘘か本当かわかりませんが、万次郎は「What time is it now?」を「掘った芋いじるな」と発音したという話を聞いたので、僕もアメリカに住んでいた頃に本当にそれで通じるか実験してみたことがあります。見事に通じました。

今日はちょっと長くなってしまいました。
それではまた明日。

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