ボヘミアンだって、クリスマスには歌って踊る。 〜『ラ・ボエーム』と『RENT』〜

おはようございます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

◆1896年2月1日 オペラ『ラ・ボエーム』の初演
『ラ・ボエーム』はイタリアの作曲家、『蝶々夫人』などでも知られるプッチーニによって作られたオペラで、1996年にブロードウェイミュージカル『RENT』 として再構築されもした作品です。

『ラ・ボエーム』も『RENT』も、世の流れや慣習や常識に縛られない芸術家、すなわち「ボヘミアン」たちを主人公に据えた物語で、その主題にはキリスト教的ないわゆる「教え」は出てきません。むしろ従来のキリスト教的価値観を否定してより「自由」に生きることを志向するような作品です。

しかし、どちらもその重要な舞台となるのはクリスマス・イブです。キリスト教的価値観を否定する人々であっても、クリスマス・イブの「特別さ」は認めていて、そこにドラマチックな出来事が起こることも、受け入れています。

西洋の思想や文化史において面白いのは、キリスト教を批判・否定する思想や文化においても、その土台はキリスト教にあることが多々あるということです。それを肯定するにせよ、否定するにせよ、思想の座標軸はどうしてもキリスト教思想に置かざるを得ないのが少なくとも近世までの西洋思想や文化の特徴と言えます。

キリスト教を否定する思想や文化に触れるにしても、その前提としてキリスト教を学ばなければ、それを理解できないというのは、ジレンマのようでもあり、面白い点でもあります。

それではまた明日。

 






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