おはようございます。
今日もクリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。
◆1873年2月24日 キリシタン禁制の高札が取り除かれた日
明治維新の一環として、それまで幕府によって禁止されていたキリスト教が明治政府によって「解禁」された、と歴史の教科書で習った方も多いと思います。しかし実際に起こったことは、キリシタン禁制の高札が撤去されただけであり、「キリスト教禁止」を廃止する議決とか法改正というのは、直接は行われていないんです。ですから「キリスト教を明治政府が解禁した」というよりも「キリスト教を明治政府が黙認した」という方が正確なんです。
現代ではもちろん、憲法にも記されている信教の自由によって、ちゃんとキリスト教も認められていますが、それでもそれは「どんな宗教でも信じていいよ」という決まりであって、直接的に「キリスト教を信じていいよ」と法律や議決で決められたことは今までないんです。
それではまた明日。
MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。