「自粛期間」が生んだ名曲

おはようございます。
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◆1724年4月7日 バッハの『ヨハネ受難曲』の初演

『ヨハネ受難曲』は新約聖書のヨハネの福音書18〜19章を題材にした楽曲で、多くの作曲家がこのタイトルで曲を作りましたが、中でも最も有名なのがバッハによるものです。

1724年の4月7日はその年の受難日にあたる日でした。受難日というのはイエス・キリストが十字架刑に処されたことを覚える日で、聖金曜日とも言われます。そしてその日から数えて3日目の日曜日にイースター(復活祭)を迎えるわけです。

Photo by Aramis Cartam from Pexels

この日はバッハがライプツィヒの教会音楽家に就任して最初の受難日でした。当時のライプツィヒではイースター前の46日間(受難節)の間は教会での音楽演奏、特に歌舞音曲は自粛され、厳粛に受難日やイースターを迎えるというのがならわしでした。そのためにバッハも普段の演奏や作曲活動を休止して、この曲の作曲に専念したと言われています。というのも、バッハは今でこそ作曲家として有名ですが、当時は作曲家というよりもオルガン演奏家として有名だったんです。ですから演奏が自粛される受難節というのはバッハにとって作曲に専念できる貴重な期間だったかもしれません。

自粛だって、悪いことばかりとは限りません。今この「自粛期間」に、次の時代への何かが着々と育っているかもしれません。

それではまた明日。

 






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