聖書を日本語に翻訳したのはローマ字でおなじみのあの人

おはようございます。
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◆1880年4月19日 新約聖書の日本語訳が完成した日

聖書の日本語翻訳の歴史はフランシスコ・ザビエルまで遡(さかのぼ)ります。ザビエルが聖書を日本に持ち込み、布教の過程で当然それを日本語に翻訳したと考えられます。1613年までは翻訳された聖書が京都で出版されていたという証言もあります。しかしこれはあくまで証言であり、その後のキリスト教弾圧で、その聖書自体もまったく現代には残っていないので、その存在を証明することができません。

しかし19世紀ごろになると、鎖国のために宣教師たちは日本に入れませんでしたが、日本のために聖書翻訳を開始しました。この翻訳はネストリウス派(景教)を通して中国にあった漢訳聖書を翻訳する形で行われました。そして1880年4月19日に新約聖書の日本語訳が完成しました。1887年には旧約聖書も完成しました。これらの聖書を明治元訳聖書と呼びます。これ以前にも部分的な翻訳はあったのですが、聖書全編が翻訳されたのはこれが初めてのことでした。
これを完成させたのはジェームス・カーティス・ヘボンという、宣教師で医者で翻訳家でもあるという万能人でした。皆さん学校でヘボン式ローマ字を習ったと思いますが、これを考案したのもこのヘボンさんです。ヘボンさんは1867年には『和英語林集成』という日本初の和英辞典も作りました。医師としても日本の近代医術の発展に大きな功績を残し、横浜市立大学医学部には彼の名を冠した「ヘボンホール」が今でもあります。

すごい人ですヘボンさん。
それではまた明日。

 






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