5月4日「花婿が一緒にいるかぎり」

花婿が一緒にいるのに、婚礼の客は断食できるだろうか。花婿が一緒にいるかぎり、断食はできない。(マルコによる福音書2章19節)

この時代、断食は宗教儀礼であった。敬虔(けいけん)なユダヤ人は、週二回、断食をした。ところが、主イエスの弟子たちは断食をしなかったので、人々は「ヨハネの弟子たちとファリサイ派の弟子たちは断食しているのに、なぜ、あなたの弟子たちは断食しないか」と尋ねた。冒頭の言葉はこれに対する主イエスの答えである。

ユダヤでは、婚宴は一週間続き、その間、親族や近隣の人々が招かれて花婿と一緒に楽しく過ごすのである。婚宴は大きな喜びの時であり、その間は週二回の断食からも解放されたという。主イエスは「神の国」を婚宴にたとえる。神の国は婚宴であり、花婿イエスが一緒にいるのである。だから宗教儀礼には捉われないで、大いに喜ぶのである。

神の国の福音は「新しいぶどう酒」であり、宗教儀礼や習俗という「古い皮袋」には縛られない。日本でも、宗教儀礼や習俗に縛られている人が多い。この世には辛
いことや悲しいことが満ちていて、いつ自分がそのような不幸に見舞われるか分らない。災難にあいたくないという願望と不安が、たとえば、大安、仏滅という暦に縛られたり、占いに捉われたりして、不自由になるのである。

主イエスは「花婿であるわたしが一緒にいる」、「わたしは世の終わりまで、あなたがたと共にいる」と言われる。神の国に招かれて、主イエスと共にいる者たちは宗教儀礼から自由にされる。辛い日や悲しい日があっても、失望しないで喜んで生きることができる。これが婚宴にたとえられた神の国の福音である。

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