5月17日「自分の命を失ったら、何の得があろうか」

人は、たとえ全世界を手に入れても、自分の命を失ったら、何の得があろうか。(マルコによる福音書8章36節)

人間の命は他者と関係を持つ命である。他者とどのような関係を持つかは、各人の自由に任されている。人間の命はさまざまな機能を持つ生物的な命であると共に、自由意志によって他者との関係を築く人格的な命である。この命は偶然に生じたのではなく、全能の創造者によって造られたのである。創造者である神は、語りかける神、他者と関係を持つ人格である。人の命は、この神に「似せて造られた」人格的な命である。だから、命は尊い。神は被造物や歴史を通して、そして主イエスを通して語っている。人間は神の意志に応えて生さることが求められている。命を偶然の所産、また、命は自分のものという考えが、殺人や自殺など、命を粗末にする社会にしているのである。命は自分で造り出したのではない。この不思議な命は神から与えられたものである。このことを認めない限り、誰も、人の命の尊厳を語ることはできない。

人の命には短い命、長い命の違いがあり、平等ではない。病気、能力、環境などの違いもある、その違いによって、生きることが制約されることも事実である。しかし、変えることができない自分に課せられた十字架を、どう引き受けるかによって、命を意味あるものとすることができる。変えることができない運命を嘆いてはならない。苦悩に満ちていることが不幸なのではない。人間の命は苦悩の中で成熟し、輝くのである。自分の満足だけを求めて生きる者は、空しい人生に終わるだろう。反対に、神が自分に何を期待しているかを問い、神の意思に応える人生は、この世の評価とは関係なく、内なる深みに光を持つ。主イエスの今日の聖句はそのことを語っている。

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