6月10日「神の御心によって召されて」

神の御心(みこころ)によって召されてキリスト・イエスの使徒となったパウロと、兄弟ソステネから、(コリン卜の信徒への手紙I 1章1節)

パウロがコリントの信徒たちに宛てた手紙の書き出しの言葉である。手紙の冒頭に「パウロから」と発信人の名を記すのは、当時の慣例であった。パウロは名を記すに当たり、自分は神に召されたキリスト・イエスの使徒であると明記する。

以前のパウロは、「神の教会を迫害した」(15・9)者であった。神を信じなかったからではない。彼は聖書(旧約)に通じ、律法に厳しいファリサイ派の信仰者であった。律法によれば、「木にかけられた死体は神に呪われたもの」(申命記21・23)である。ゆえにパウロにとって、十字架にかけられて死んだイエスを救い主と信じる教会は、神を冒涜(ぼうとく)する群れであり、ゆるせない存在であった。

ある日、彼は教会の迫害に向かう途上で、天からの光に照らされ、「サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。彼が「主よ、あなたはどなたですか」と言うと、その声は「わたしは、あなたが迫害しているイエスである」と答えた(使徒言行録26・15)。復活の主イエスとの出会いは、パウロのメシア理解に光を与えた。すなわち、主の十字架の死は「わたしたちのために呪いとなって、わたしたちを律法の呪いから贖(あがな)い出」(ガラテヤ3・13)すためであった、と知った。

死から復活された主イエスに出会う出来事によって、パウロは回心し、主に召されて使徒となった。パウロは人の推薦によってではなく、「イエス・キリストと、キリストを死者の中から復活させた父なる神とによって使徒とされた」(ガラテヤ1・1)。この神の召しは、パウロが使徒として立ち続ける拠点となった。

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