9月30日「バルナバは、連れていきたいと思った」

バルナバはマルコと呼ばれるヨハネも連れて行きたいと思った。(使徒言行録15章37節)

パウロはバルナバに、先の伝道旅行によって誕生した諸教会の信徒たちを問安しようと提案した。「離散のキリスト者は、たとい短い期間でも、キリスト者の兄弟が訪ねて来てくれて、共に祈り、兄弟の祝福を受けることによって慰められる」(ボンへッファー)。バルナバは今日の聖句にある願いをパウロに申し出た。ところが、パウロは先の伝道旅行で途中から引き返したような者は連れて行けないと言った。二人の意見は衝突し、バルナバはマルコを連れて、パウロはシラスを選び、別々に出発した。

マルコの母マリアは、主イエスに従った婦人の一人であり、初代教会の集会場所となる広い屋敷をエルサレムに持っていた。マルコは、旅行の途中で引き返すひ弱な人間であった。しかし、叔父であるバルナバはマルコが伝道者になることを願い、彼のひ弱さに見切りをつけないで、再度、チャンスを与えた。バルナバは財産を教会に捧げた人である。また、パウロの回心が信じられず恐れられていた時、彼を使徒たちに引き合わせた人である。彼は「慰めの子」と呼ばれた。このバルナバの寛容によって、マルコは伝道者として成長した。バルナバが推薦したのであろう、後にパウロはマルコを伝道旅行に同伴するようになり、「彼はわたしの務めをよく助けてくれる」(Ⅱテモテ4・11)と言っている。マルコは最初の福音書を著わした

若い日に、私たちの成長を待って、パウロのように厳しく、またバルナバのように寛容な心で育ててくれた信仰の先輩たちのことを思う時、感謝と共に、若い人を育てる責任を覚えないだろうか。

 






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