2020年10月21日「そして、ある人を使徒、とされたのです」

そして、ある人を使徒、ある人を預言者、ある人を福音宣教者、ある人を牧者、教師とされたのです。(エフェソの信徒への手紙4章11節)

復活し、昇天したキリストは、聖霊により、地上に降って来て、教会に賜物(たまもの)を分け与える。今日の聖句に挙げられた人々は、神の言葉に仕える教職の賜物である。これによって、信徒たちが「奉仕の業に適した者とされ」(12節)、キリストに対する信仰と知識が一つとされ、「風のように変わりやすい教えに、……引き回されたり」(14節)しないためである。

今日も、教会は異なる教えに振り回される時がある。一つは、あるべき信徒像を持ち、これに自分を近づけようとする律法主義である。熱心になるが、まだ駄目だという罪責感に取りつかれ、平安がない。自分だけならまだしも、他人に対しても批判的になって、教会を破壊する。教会は、罪人を信仰によって義とし、欠点のある人間をあるがままに愛してくださるキリストの福音に立ち続けなければならない。

いま一つは、信仰によって目に見える劇的な変化のしるしを求める熱狂主義である。癒しや異言(いげん)など、不思議な体験や事象に聖霊の働きを見ようとする。その結果、自分と聖霊を一体化して神がかり的になる。また、聖霊の働きを限定して、他者の信仰を裁き、教会を分裂させる。病気や苦難は人生にあってはならないものという誤った理解のため、病気や苦難に見舞われると、それを不信仰と結びつけたり、神から見放されたと考え、自分を責めたり、他者をもそのように見るからである。

神の召命に基づいて教職者を選立した教会員は、み言葉の解き明かしが教会を造り上げることを覚えて、その職務が正しく遂行されるように聖霊の導きと祝福を祈る責任を負っている。

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