2020年12月18日「わたしは主を見ました」

マグダラのマリアは弟子たちのところへ行って、「わたしは主を見ました」と告げ、また、主から言われたことを伝えた。(ヨハネによる福音書20章18節)

マグダラのマリアは主イエスの墓の前にたたずみ、泣いていた。頼りにしていた人を奪い去った死が悲しかった。人間は死には勝てない。ただ死者を手厚く葬ることと、墓の前で泣くことしかできない。マリアが墓の中を見ると、二人の天使がいて、彼女に語りかけた。しかし、マリアは天使を墓守と思った。マリアは墓の中を見て、死んだ主イエスのことに心を奪われていた。墓ばかりを見ているならば、天使を通して語る神の言葉は耳に入らないであろう。

主イエスは墓の中を見ていたマリアの背後から「マリア」と呼びかけた。そのように、今も、復活の主は墓の反対の方から私たちに呼びかけられる。マリアが「後ろを振り向くと」(14節)、そこに復活の主が立っておられるのを見た。「後ろを振り向く」とは、主イエスの言葉を聞いて、墓に向けていた目を主のほうに向けることである。今までの常識からではなく、信仰の目で見る。そこに復活の主が立っておられるのが見える。主イエスの言葉を聞いて、信仰の目で主を仰ぐとき、私たちは復活の主イエスにお会いする。その方は私たちの名を呼び、み手をもって私たちを導いてくださる活(い)ける主である。

「わたしは主を見ました」という冒頭のマリアの言葉は、肉眼で見たとか、幻の中で見たというのではない。主イエスの言葉を聞いて、主を仰いだ時、死から復活し、生きておられる主イエスにお会いしたという証言である。人間の望みの尽きるところに復活の主が立って、私たちの名前を呼んでおられる。

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