社会 集会

英国人宣教師が開く被災者のためのサロン「んだっ茶屋」

投稿日:2019年2月7日 更新日:

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「んだっ茶屋」を主催するトマス・ロッドさんと妻のグレンダさん

「んだっ茶屋」を主催するトマス・ロッドさんと妻のグレンダさん

宮城県名取市閖上(ゆりあげ)は、仙台駅から南東に14キロのところにある港町。東日本大震災の津波で700人以上が犠牲になった。その町で英国人宣教師(日本福音キリスト教会連合・仙台福音キリスト教会)のトマス・ロッドさん(64)がサロン「んだっ茶屋」を開いている。

「んだっ」とは、南部弁で「アーメン」という意味。被災住民同士が情報交換をしたり、交流を深めたりする場を提供しようと、震災直後から今まで8年間続けている。

ロッドさんは最初、県内の約24カ所の仮設住宅で、被災者を励ますためのミニ・コンサートを開いてきた。それをきっかけに2011年5月、仙台市内と閖上地区で「んだっ茶屋」が開かれるように。毎回、賛美歌を歌い、ロッドさんが聖書から話し、ミニ・コンサートやお茶会が開かれる。

「んだっ茶屋」では、ミニコンサートも開かれている

「んだっ茶屋」では、ミニコンサートも開かれている

その後、閖上地区の仮設住宅はほぼ閉鎖され、昨年12月、災害公営住宅463戸が完成した。そこで「んだっ茶屋」も災害公営住宅の集会所に場所を移して継続することになった。ただ、仙台市内での活動は3年前、仮設住宅が閉鎖されると同時に休止した。

毎回、お年寄りを中心に25〜30人くらいの人が集まる。仮設住宅の時は月に1度のペースで開かれていたが、今は2カ月に1度。賛美は、「おどくばかりの(アメージング・グレイス)」(「聖歌」229番)や「いざ人よ」(同168番)、「御神の愛をば」(同85番)などがよく歌われている。前回はヨハネ1章1〜18節を通してメッセージを語った。

「集まる人の中にはクリスチャンは一人もいないのですが、それでも喜んで賛美歌を歌っておられるので、不思議な気持ちになります。聖書の話もとても真剣に聞いてくれます」

そう語るロッドさんは、31年前、OMFインターナショナル(国際福音宣教会)を通して、イギリスから宣教師として来日した。妻のグレンダさんは結婚前からすでに宣教師として来日。震災発生時、仙台で牧会していたが、直接の被害は免れたという。

「地震直後に繰り返し伝えられた警報によって多くの命が救われたように、教会も忠実にイエス様からの重要な知らせを伝えなければなりません。『んだっ茶屋』は福音伝道のための活動なのです」

仮設住宅から災害公営住宅に移って初めて開かれた「んだっ茶屋」について、ロッドさんは次のように語る。

「んだっ茶屋」で配られたお菓子

「んだっ茶屋」で配られたお菓子

「集まった人たちに落ち込んだ様子は見られませんでした。皆、同じ苦しみを経験したので、気持ちが分かり合えるのだと思います。ほとんど知り合いなので、いつも仲がよく、元気なんですね。今回、『んだっ茶屋』を通して再会を喜び合っていて、とてもよかったです」

仙台福音キリスト教会では「んだっ茶屋」の働きを無償で手伝ってくれるボランティアを募集している。詳しくはロッドさんまで(電話:090・8256・2408、メール:Rod.Thomas123 (at) omf123mail.com〈メールするときは123を削除)。

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