インタビュー

【インタビュー】キリスト教カウンセリング・センター理事長・大塩光さん 「牧師」の枠を取り払って、一人の人として(前編)

投稿日:2020年6月5日 更新日: -

 

「キリスト教カウンセリング・センター」(CCC)で理事長を務める大塩光さん(日本基督教団・蒲田新生教会牧師)に話を聞いた。

大塩さんは1963年、東京生まれ。明治学院大学を卒業後、日本聖書神学校で学び、蒲田新生教会に赴任して30年になる。現在、公開のかたちの礼拝は休止しており、CCCもリスクを伴う活動はすべて8月末まで休止予定だ。

大塩光さん

──新型コロナ・ウイルスに対して、教会はどのように対応されていますか。

今後もウイルスとうまく付き合っていかなければならないと思っています。それにはやはり人と人との距離も含めて、一般に言われる注意事項が大切で、教会はそこのところを考えていかなければなりません。

また、聖餐式なども感染リスクを伴います。私たちの教会では、聖別したぶどうジュース缶と、袋に入ったクラッカーを持って帰ってもらったり、家に届けたりしています。カトリック教会では、入院中の信徒のいる病院などにホスチア(聖体拝領で渡される小さな円盤状のウエハース)を携帯して行っていることも思い出し、今回はいつもの訪問聖餐のかたちを少し変えました。「聖餐式ができなくて残念」という人にはとても喜ばれています。

──オンライン礼拝はされていないのですか。

コミュニケーション・アプリ「ライン」をつないでの礼拝は行っていますが、通信環境が整っていない信徒さんが多いので、つながっているのは3家族だけです。その代わり家庭礼拝のために、牧師一人で録音した礼拝をCDにして配ったりしています。30分ほどの短いものですが、録音がたいへんで、何度もやり直しました。あとは、2週間に1度ぐらい、今の状況とメッセージを文書にして郵送しています。

──クリスチャンはどのように新型コロナ・ウイルスに対処していったらいいでしょうか。

新型コロナ・ウイルスとの戦いは、「ウイルスから守られますように」と祈りながら、むしろ人間の努力の範囲内で行うべきことだと思います。ただクリスチャンの強みは、人の思いをはるかに超える存在がおられ、その方が共にいてくださることを知っていることです。

──新型コロナ・ウイルス感染拡大によって、葛藤や不安などのストレスを抱える牧師が多いと聞きます。

牧師の鬱(うつ)というのはもちろん以前からあります。最近は牧師のメンタル・ケアが認知されていますが、以前は牧師が鬱病になると「牧師なのに」という言い方をされていました。また、牧師自身も「自分はリーダーなのに鬱になってしまった」とさらに追い込まれ、自死してしまう人もいます。私に言わせれば、牧師だって強さも弱さも持つ一人の人間です。強いと思っていても、我慢して強く見せている場合もあります。

ある牧師が鬱になって精神科医にかかったとき、私に「負けた」と言ったので、「あほか! 風邪をひいたら薬を飲むだろう。それと同じだ」と言い返しました。鬱は精神力でどうにかなる病気ではなく、しっかりと医療対応をして数カ月休むことが必要です。薬で治すことができ、鬱による自死は防げるのです。

──今、オンラインの活用が急速に広がっています。

オンラインでの礼拝は、教会に行きづらい人や、どこの教会に行けばいいのか迷っている人にはとてもいいものだと思います。ただ、こういう状況になって、教会での密接な人間関係がとても大事だということにも気づかされました。

CCCは通信講座を開講していて、この6月から充実したかたちでリニューアルします。今は休止していますが、研修所の本科では対面で授業を行っています。1時間の講義のあと、後半はグループを作って、テーマを決めて話し合って、そこでどんどん交わりを深めていきます。このかたちは通信ではなかなかフォローしきれない部分かもしれません。

──CCCの基本は人との密接な関わりということですね。

そうです。教会の場合は二分化するかもしれません。これまでもテレビ伝道はありましたし、日本でもキリスト教の放送局(日本FEBCなど)はよく知られています。それと同じように、今後もオンライン礼拝は広まっていくと思います。でも、教会に集うということが完全になくなることはないでしょう。

イエス様は「共同体を作れ」と言ってくださいました。この共同体は、老いも若きも、プラスもマイナスも抱えている人たちが、場合によってはいがみ合い、同じことに涙しながら作り上げていく交わりとしての教会です。それを考えると、配信だけの礼拝というのは、自分だけの霊的盛り上がりだけで終わってしまう可能性があるかもしれません。(後編に続く)

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