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【米クリスチャニティ・トゥデイ】聖公会とバプテストが協力して教会を開拓(後編)

 

──教会開拓のために、どういったグループがどんな働きをするのでしょうか。

トッド・ハンター(聖公会):ノース・サウンド教会は、計画を始めるために資金とオフィスを提供してくれました。また、現場での奉仕を望んだ地元に住むライアン(ノース・サウンド教会員)も協力を申し出てくれました。

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Hunter: North Sound helped fund the launch, and they provide an office. They also had a resident church planter, Ryan, who wanted to serve in an Anglican setting.

──珍しいことですね。

バリー・クレーン(バプテスト):奇跡的なことですし、素晴らしいことだと思います。私たちはライアンを前準備のために派遣しました。彼は自らを整え、バプテスト教会の設立準備を始めました。しかしその過程で、聖公会の人々と出会い、彼は自らのアプローチを再考し始めたのです。私は彼に言いました。「君が教会を開拓することを助けると、私たちは約束したね。君は今、聖公会の教会をつくることを望んでいるのかい」

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Crane: I would call it miraculous or at least awesome. We had sent Ryan for the Converge assessment, and he began developing himself and preparing to plant a Baptist church. But during that process, several people crossed his path who were Anglican, and he began to rethink his approach. I said to him, “Ryan, we made a commitment to you to help you plant a church. Are you now hoping that church will be Anglican?”

トッド・ハンター(聖公会):私はライアン夫妻と共に時間を過ごし、二人を働き人として承認しました。この手法について私が気に入っているのは、働き人へのセーフティ・ネットワークがあることです。ライアン夫妻は、ノース・サウンド教会のスタッフと毎日交流しています。バリー先生はライアンに教会のスペースを提供し、また指導者としての役割も持っています。コンバージ教団の牧師たちは彼の友人ですし、ケビン主教が彼を監督しています。

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Hunter: Ryan and his wife, Emily, spent time with me, and I approved them as planters. What I love about this model is the great safety network it gives the church planters. Ryan and Emily interact daily with the North Sound staff. Barry lets Ryan use his church space and serves as a mentor. Converge pastors are his friends, and he has Bishop Kevin overseeing him.

子どもに説教を語る聖公会主教(写真:Dopefish)

──これはただの賃貸契約以上のものですね。

バリー・クレーン(バプテスト):ノース・サウンド教会(バプテスト)と聖三一エドモンズ教会(聖公会)は、地域のイベントに共同参加したり、キリストが十字架につけられた聖金曜日に共に礼拝したりしています。私たちはとても深いつながりを持っているのです。多くの牧師が、「私たちの地域でも教会同士が協力することはできるだろうか」と尋ねますが、そのような基礎がなければ、残念ながら上手くはいかないでしょう。

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Crane: North Sound Church and the plant, Holy Trinity Edmonds, join together for community events and even a joint service on Good Friday. Relationally, we are very connected. Many pastors ask, “What if the churches in our community were actually able to work together?” Unfortunately, unless you start that way, it tends to break down.

──それで、開拓された教会はどうなったのですか。

So how’s the plant going?

バリー・クレーン(バプテスト):聖三一エドモンズ教会は2014年10月4日に献堂式を行いました。16年の終わりには経済的にも自立し、礼拝出席もおよそ90人になりました。

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Crane: Holy Trinity, Edmonds held its grand opening October 4, 2014. At the end of 2016, they became financially independent, with an attendance around 90.

──しかし、教派を超えた教会開拓というのは、この状況以外にもあることでしょうか。今回はすべての要素が偶然、合致したように見えるのですが。

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But can cross-denominational plants work beyond this situation? It seems all the dynamics were just right.

トッド・ハンター(聖公会):この聖三一エドモンズ教会は、ノース・サウンド教会、C4SO、コンバージ教団、エベレットのベテル・バプテスト教会、カスカディアの聖公会と協力して、また別の新しい聖公会の教会を開拓しようとしています。さらに北に30分ほど行ったエベレットという地域にです。

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Hunter: Holy Trinity Edmonds is now working to plant another Anglican church in Everett, about 30 minutes north—in partnership with North Sound Church, C4SO, Converge, Bethel Baptist Church in Everett, and the Anglican Diocese of Cascadia.

バリー・クレーン(バプテスト):初めの教会開拓は、ノース・サウンド教会がその費用をほとんど賄(まかな)いました。2回目となる今回は、トッド先生とC4SOがその費用の多くを負担します。

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Crane: For our first plant together, North Sound Church pretty much paid the bill. In this next one, the largest financial gift is from Todd and C4SO.

トッド・ハンター(聖公会):私たちは皆、「所有権を争うことなく」この計画に参加しています。開拓される教会は、C4SOの管轄ではなく、カスカディア教区所属となります。開拓に携わるのは、私の下にいたインターンです。

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Hunter: We’re all doing this “without proprietary interest.” The church will end up in Cascadia, not C4SO. The planter is an intern I had.

──こういった手法はほかの教会にも当てはめることができるでしょうか。

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So you see this as a model for other churches to use?

バリー・クレーン(バプテスト):この方法は革新的で効果的であり、低コストでの教会開拓を可能にします。どれだけの節約になるか、考えてみてください。教会には基本的に初期費用がかかりません。最初に必要なのは、教会のコンピューター、コピー機、そして連絡窓口の確保です。私たちの目標は、この考え方が全国レベルで通用することを実証して見せることです。

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Crane: We can do innovative, effective, low-cost church planting this way. Consider the savings: The plant has essentially no initial facility costs. And it starts with the launch church’s computers, copiers, and receptionist. Our hope is to provide a proof of concept that can be adopted at the national level.

バプテスト教会の礼拝(写真:REVSAB)

──コスト削減ができたとしても、神学的な違いを乗り越えられるでしょうか。エド・ステッツァーも言っています。「バプテスマ(洗礼)を受けるまではいいかもしれない。しかし、聖餐の杯(さかずき)と洗礼槽のどちらを重視するかは分からないままだ」と。

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Still, do those cost savings outweigh the theological differences? As Ed Stetzer quipped, “It sounds like a good idea until the first baptism, and then you don’t know if you need a cup or a tub.”

バリー・クレーン(バプテスト):私たちには、理解を要する問題が大きく3つありました。幼児洗礼、聖餐、そして指導者の権威についてです。こういった重要な取り決めについて、まったく異なる理解があることを過小評価するつもりはありません。しかし、学びを深めるにつれて、そこには協力し合える領域があると気づきました。たとえばバプテスマ(浸礼)に関しては、ジョージ・ビーズリー・マレー教授とデール・ムーディ教授の影響を受けました。どちらも「信仰に基づくバプテスマ」を支持しますが、1500年間行われてきた洗礼についても理解しようとしています。

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Crane: For us there were three issues that required the most understanding: infant baptism, the Real Presence in communion, and episcopal authority. I do not want to minimize what may be very different understandings of important practices, but as we learned more, we realized there could be cooperation. On baptism, for example, I was influenced by my Greek professor, George Beasley-Murray, and my theology professor, Dale Moody. Both uphold believer’s baptism but ask that we extend grace to 1,500 years of practice.

──幼児洗礼について、信徒たちにはどのように説明しましたか。

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How did you explain “extending grace” on infant baptism to your members?

バリー・クレーン(バプテスト):私たちの歴史の中で、本質的にほとんど死にかけている教会を私たちは受け継ぎました。そして、その建物とともに、その教会規約も受け継いだのです。そこには、「幼児洗礼を受けた者は正会員になれず、準会員にしかなれない」と書いてありました(注:バプテストは幼児洗礼を否定するところから生まれた教派)。それは聖公会の教会をつくることを考えるずっと前のことですが、私はこう言いました。「私たちの教派では長い間、この慣習に従ってきました。しかし、幼児洗礼を受けたからと言って、聖公会の神学者であるジョン・ストットやJ・I・パッカー、N・T・ライトといった人々の『キリスト者としての価値』が低められるわけではないですよね」。教会の人々はそれに同意し、幼児洗礼を受けた人々を正会員として受け入れるようになりました(希望があればいつでも成人としてのバプテスマを受けることはできますが)。

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Crane: In our history, we essentially took over a church that was dying, and along with their building, we inherited their by-laws. Those stated that if you had been baptized as an infant, you couldn’t be a full member; you could be only an associate member. And long before there was any thought of planting an Anglican church, I had said, “Folks, for at least 1,500 years, our brothers and sisters in Christ have followed this practice. Are we really ready to say that people like John Stott, J. I. Packer, and N. T. Wright are somehow less Christian as a result of this experience?” They agreed, and we started to welcome as full members those who were baptized as infants (who could always be baptized as adults, if they wished).

トッド・ハンター(聖公会):バリー先生や信徒たちは、そのことを自慢していいと思います。彼らが私たちの信仰観に干渉したり、私たちの信念を曲げるよう求めたりしたことはありません。「私たちは聖公会の教会をつくります。聖公会の人たちにはこういうふうに協力してほしい」と、彼らは思い切って言ったのです。私たちは、自分たちのやり方を変えるよう強いられたことはありません。

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Hunter: I give big bragging rights to Barry and his people. They didn’t ask us to negotiate our position or compromise our beliefs. They just bit the bullet and said, “We’re planting Anglican churches, and this is what they do.” They never once made us be something we are not.

この計画が上手くいった理由はつまるところ、バリー先生とノース・サウンド教会が「神の国の観点」から自分たちのコミュニティーのことを考えたからです。マクドナルドやスターバックスとは違ったやり方で、シアトルのあらゆる場所に教会があるようにすることを彼らは優先したのです。

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Ultimately the reason this worked was that Barry and North Sound Church looked at their community from a kingdom point of view. Not like a McDonald’s or Starbucks, making sure they have a unit in every part of Seattle.

──教会員たちは、他教派の教会を開拓することで何かを「失った」とは感じていませんか。

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Do members feel they are “losing” by planting a church outside their denomination?

バリー・クレーン(バプテスト):これは「神の国」への贈り物です。これはただの取引ではありません。「教派」のシステムは、自分たちのやり方を推進しますし、手もとにある資源を自分たちの勢力拡大のために投資します。しかし、教派同士で競争する形態を乗り越えて、戦略的パートナーシップを結ぶ道を進むことができれば、「神の国」にとってどんなことが可能になるか想像してみてください。

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Crane: This is a gift for the kingdom. It is not a quid pro quo arrangement. Our denominational systems reward denominational progress. Our resources are poured into the expansion of our own tribe. Imagine what can be accomplished for the kingdom if we move beyond models of denominational competition toward strategic partnerships.

ただ厳密に言えば、福音派の教会が聖公会の教会を開拓することができたのには、「現代的な礼拝と伝統的な礼拝の間には明確な違いがあったから」という一面もあります。立ち上げのためのサポート・メンバーを除けば、福音派教会の教会員が伝統的な礼拝に大きく「流れる」ことはありません。明確に異なる世界観を持った教会だったからこそ、力を貸すことができたのです。

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But strictly speaking, one reason an evangelical congregation can plant an Anglican church in the same facility is because there is such a dramatic difference between a contemporary service and a liturgical service. Typically the evangelical congregation will not “lose” many people to the liturgical expression—other than those who are encouraged to assist in the startup. You can plant on top of yourself if you reach a different universe.

──一般的な牧師たちは、このようなアプローチから何を学ぶことができるでしょうか。

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What should a typical pastor take away from your uncommon approach?

バリー・クレーン(バプテスト):教会を新しくつくる必要性です。新しい教会は、古い教会よりもはるかに若い年齢層を惹(ひ)きつけ、新しい信者が生まれる率も2倍から4倍高い。広い観点で見た「教会」を健全に保つためには、新しい教会が必要なのです。

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Crane: The need for church plants. New churches have a much younger age profile than do older churches, and new churches have two to four times the conversion rate of new Christians than older churches do. New churches are required to keep the church species healthy and strong.

トッド・ハンター(聖公会):私は「信頼の力」だと思います。ステファン・コービーも『信頼の持つ推進力』でそう書いています。信頼があれば、遂行困難なことも成し遂げることができるのです。

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Hunter: The power of trust. Stephen Covey wrote about The Speed of Trust. When you have trust, things that would otherwise be really hard become doable.

本記事は「クリスチャニティー・トゥデイ」(米国)より翻訳、転載しました。翻訳にあたって、多少の省略をしています。

出典URL:https://www.christianitytoday.com/pastors/2019/november-web-exclusives/peculiar-tale-of-anglican-baptist-church-plant.html

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