文化庁が発表した最新のクリスチャン・教会数は? 教派別・県別ランキング

 

最新の文化庁編『宗教年鑑』(平成29〔2017〕年版)によると、平成28(2016)年12月31日現在(以下同)、文部科学大臣所轄包括宗教法人として登録されているキリスト教会(伝道所などは含まず)の総数は5763(昨年5743、20増)、信者数は96万0253人(昨年96万8066人、7813減)。信者数は減っているが、教会数は微増している。

『宗教年鑑 平成29年版』(文化庁)

カトリック、正教会、そして教会数(伝道所などは含めない)が100以上あるプロテスタント主要教派の信者数ランキングは以下のとおり。

順位           教会数        信者数 ( )内は昨年度
1(1)カトリック   779(785) 44万1107(44万3721)
2(2)日本基督教団 1520(1521)11万7773(11万9223)
3(3)聖公会     279(279)  4万9228(5万0512)
4(4)バプテスト連盟 285(284)  3万3984(3万4830)
5(5)福音ルーテル  122(122)  2万1810(2万1941)
6(6)セブンスデー  172(175)  1万5194(1万4797)
7(8)アッセンブリー 164(164)  1万2749(1万2162)
8(7)同盟基督    243(245)  1万2463(1万2405)
9(9)日本キリスト  136(136)  1万1493(1万1637)
10(10)イムマヌエル113(114)  1万1378(1万1579)
11(11)改革派   143(144)    9779(9810)
12(12)正教会    56(56)     9499(9518)
13(13)日本イエス 128(128)    8113(8248)
14(14)ホーリネス 161(161)    7561(7594)

この統計によると、キリスト教人口のうち、約46パーセントがカトリック、それ以外の約54パーセントがプロテスタント各派や正教会ということなる。どの教派も信者数は減っているが(カトリック2614減、日本基督教団1450減)、セブンスデー(397増)とアッセンブリー(587増)、同盟基督(58増)は増えており、いちばん増えたアッセンブリーが同盟基督を抜いて7位となった。

全国のキリスト教信者の多い都道府県ランキングは以下のとおり(括弧内は昨年度の人数、2017年10月1日の都道府県の推計人口と人口ランキング)。

1  東京  85万6646(85万9603、1374万2906、1位)
2  神奈川 30万4358(30万7161、916万1139、2位)
3  大阪   7万3549(7万4999、883万1642、3位)
4  長崎   6万5099(6万5598、135万3550、29位)
5  兵庫   6万1653(6万2075、550万2987、7位)
6  福岡   4万6481(4万7110、511万0338、9位)
7  北海道  4万6007(4万6304、532万0523、8位)
8  愛知   4万5567(4万5121、752万6911、4位)
9  埼玉   3万8659(3万7985、730万7579、5位)
10 千葉   3万5684(3万6185、625万5876、6位)

順位は去年と同じで、どこも減っているが(東京2957減、神奈川2803減など)、愛知(446増)と埼玉(674増)は増えている。

信者の少ない都道府県ランキング。

1(1)   福井  2097(2123、77万8329、5位)
2(2)   島根  2673(2730、68万4668、2位)
3(3)   富山  3160(3038、105万5893、11位)
4(4)   鳥取  3162(3223、56万5233、1位)
5(5)   徳島  3428(3428、74万3356、4位)
6(6)   高知  4054(4077、71万3465、3位)
7(7)   佐賀  4220(4324、82万3620、7位)
8(8)   岩手  4369(4419、125万4807、16位)
9(11)  香川  4763(4778、96万7640、9位)
10(10) 山梨  4780(4723、82万3580、6位)
11(9)  秋田  4802(4687、99万5380、10位)

どこも微減か横ばいだが、3位の富山(122増)は増えており、4位の鳥取との差はわずか2人。それから、秋田(115増)と山梨(57増)が増えたため、11位だった香川が9位に、9位だった秋田が11位になった。

文化庁文化部宗務課(千代田区霞が関)は1949年以降、統計報告を毎年12月末現在で取りまとめ、単立宗教法人については、それを所轄する都道府県で取りまとめて報告が行われ、毎年、『宗教年鑑』を刊行してきた。この統計は宗教法人を対象として、その関連で非法人宗教団体をとらえているので、非法人宗教団体ばかりの包括宗教団体や単立宗教団体はこの統計の対象外となる。これらの統計は、それぞれ文部科学大臣・都道府県知事所轄の包括宗教法人や単立宗教法人、包括宗教団体からの報告に基づいて作成される。『宗教年鑑』は毎年、文化庁ウェブサイトにてPDFファイルで公表され、95年以降のバックナンバーも見ることができる。

これは各宗教法人による報告に基づいてまとめられた統計であるため、日本人の総人口1億2649万(総務省統計局発表の2018年5月1日現在の概算値)に対して、「我が国の信者数」が1億8226万6404人(昨年1億8889万2506人、662万6102減)とあるように、正確な実数とは言えない。また、異端とされるモルモン教などもキリスト教の中に入れられている。

 






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