立教大学、3・7億円規模の環境整備を実施 対面での授業と感染対策の両立に向けて

立教大学(東京都豊島区、総長:西原廉太)は、2021年度から対面型授業を増やすにあたり、対面での授業と感染対策を両立させるための環境整備を約3・7億円かけて実施した。

換気設備工事(写真:立教大学)

新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、同大では、2020年度の授業はオンラインを中心に実施してきたが、今年度からは1年次必修の言語科目の大半を対面で実施するなど、対面授業の割合を大幅に増やすことを決定した。従来のアルコール消毒液の設置や入構時の検温などの感染対策に加えて、換気設備工事等の環境整備を実施し、対面での授業と感染対策を両立していく。

実施されたのは、換気設備工事(約2・8億円)、口の動きが見える透明マスクの配布(約940万円)、ミックス型授業等で活用するカメラ付きスピーカーフォンを含めたマルチメディア機器の設置(約8,500万円)などだ。

換気設備工事では、全熱交換機「ロスナイ」(三菱電機株式会社)を換気設備のない教室ほぼすべて(114部屋322台)に設置。これにより適正な室温を保ちつつ、厚生労働省が推奨する1人1時間あたり30立方メートルを確保できる。一部教室については、今夏工事予定となっている。

また、特殊な化学的防曇処理をしたフィルムと、不織布を組み合わせた特殊なマスク「ルカミィ(Lookatme)」(株式会社栄商会)を9,000個購入。これは、感染予防をしつつ、発音時の口の動きを見せることが可能なマスクで、全学共通科目の言語科目などで導入する。

カメラ付きスピーカーフォンとディスプレイ

さらに、基礎疾患などの理由で対面授業に参加できない学生が、オンラインで参加するミックス型授業の増加に備え、オンライン・ミックス型授業対応マルチメディア機器を設置。ほぼすべての教室(約270部屋)に、カメラ付きスピーカーフォンやディスプレイなどのマルチメディア機器を整備するだけでなく、機器操作等をサポートする人員も増やした。

同大では、6〜7日にかけて東京芸術劇場(豊島区池袋)にて、2021年度入学式を執り行った。今年度の新入生は5,032人。新型コロナウイルスへの新たな感染防止対策のもと、学生たちがキャンパスに戻ってくる。

 






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