カトリック札幌教区 公開ミサの中止期間の延期を発表

 

カトリック札幌教区(教区長:勝谷太治司教)は10日、「新型コロナ・ウイルス感染に伴う公開ミサの中止期間の延期について」という文書を発表した。

2月25日付の文書で、「2月27日(木)から3月14日(土)まで、公開のミサ・集会祭儀や集まりを行わない」としていたが、今回、「4月4日(受難の主日前日)まで公開のミサおよび集会等は実施しない」という。

札幌教区カテドラルのカトリック北一条教会(写真:Ozizo)

管轄する北海道で確認された感染者は118人で、日本では最多(11日現在)。

「司祭、修道者、信徒の皆さまへ」宛てた「新型コロナ・ウイルス感染に伴う公開ミサの中止期間の延期について」の全文は次のとおり。

カトリック札幌教区では、新型コロナ・ウイルス肺炎感染拡大防止の取り組みとして、2月27日から北海道内に於いて公開のミサ、集会の中止をお願いしていました。教区の皆様にはミサや祈りの集会を自粛するという大きな犠牲を払っていただいていますが、今もって、感染拡大は収まっていません。そればかりか、学校休校措置も延期され、さらなるイベントや集会の中止が実施され、北海道民の必死の感染拡大防止の取り組みは続いています。このような現状に鑑(かんが)み、札幌教区に於ける、公開ミサ、集会等の中止期間を以下の通り延長することといたしました。皆さんのご理解と協力をお願いいたします。

4月4日(受難の主日前日)まで公開のミサおよび集会等は実施しない。

先の通達同様、主日のミサに関して、信徒として守るべき日曜日と守るべき祝日にミサ聖祭に預かる義務を免除します。

ただし、以下の条件を満たす場合ミサ・集会を実施してもけっこうです。

小規模な参加者で行うミサ・集会については次の点に注意して実施してください。

専門家は北海道内では、10人から20人の小集団においての感染(クラスター感染)が北海道各地で起こっていると指摘しています。そして、このクラスター感染がおこるリスクが高くなる3つの条件を示しています。

・密閉空間であり換気が悪い
・手の届く距離に人がいる
・近距離での会話や発声がある

これに基づき、10人程度しか集まらない地方教会の主日のミサや多くの教会の平日のミサに於いては以下の条件を満たせば、主任司祭の判断で実施をしてもかまいません。

・小聖堂や香部屋等の狭い部屋でミサを捧げない。
・換気に気をつける
・隣の人との距離を充分に(互いに手を伸ばしても届かない程度に)空ける
・感染拡大防止のためにマスクを使用し、聖歌を歌うことは避ける

また、「札幌教区の皆さまへ」として次のように述べている。

今回の新型コロナ・ウイルス肺炎感染拡大は私達人類が経験したことのない未曾有の出来事になりつつあります。今世界はパンデミックを避けるために必死の努力をしています。私達信仰者は、四旬節のミサが行なわれないという大きな犠牲を強いられています。しかし、札幌教区のみならず、日本の他の教区、そしてローマ教区をはじめ世界中の教区の多くが同様の苦しみを共有しているのです。バチカンにおいても集会は自粛され、教皇フランシスコは、バチカン広場に人が集まらないようにビデオでメッセージを発しています。

異常とも言えるこの現象は、私達にとって大きな試練ですが、同時に苦しむ多くの人達と連帯して試練に立ち向かう四旬節の最大の犠牲となります。多くの信徒の皆さんはこの期間御聖体に与ることができません。しかし、教会においてミサは捧げられています。

『(司祭が祭儀を行うこと)それは司祭の霊的生活のためだけでなく、教会と世界の善のためにもなります。なぜなら「たとえ信者が列席できなくても、感謝の祭儀はキリストの行為であり、教会の行為だからです」』

教皇ヨハネパウロ2世の回勅『教会に命を与える聖体』より

信徒の皆さんは、たとえミサに参加できなくてもこの教会共同体の一部であり、一つのからだである世界の教会とつながっているのです。聖体拝領という形で、秘跡的な一致を味わえなくても、自分が世界の共同体とつながっているキリストのからだの一部分であるという確固たる信仰を持って、聖体の秘跡の本来の意味を黙想し、祈りによる霊的聖体拝領をしてください。

フランシスコ教皇はメッセージの中で、感染に苦しむ患者の為、また献身的に奉仕している医療現場の人達のために祈るように呼びかけておられます。残りの四旬節の期間、全教区民で心を合わせ、今回の災難を世界が克服できるよう祈りと犠牲を持って過ごしましょう。

※霊的聖体拝領の助けとしてミサのネット配信の声が上がっています。しかし、申し訳ありませんが札幌教区では設備と人員の関係でできません。代わりに東京教区でミサを中継配信していますのでそちらをご覧ください。

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