カトリック仙台教区、公開のミサ中止 宮城県で一人の新型コロナ・ウイルスの感染確認を受けて

 

カトリック仙台教区(教区長:平賀徹夫司教)は2月29日、「新型コロナ・ウイルス感染に伴う、ミサ等の中止について」と題した文書を発表した。2日から20日まで、すべてのミサ(集会祭儀)、集会、講座など、不特定多数の人々が集まる集会を行わないという。

カトリック元寺小路教会(写真:Abasaa)

仙台教区が管轄するのは青森県、岩手県、宮城県、福島県の4県。宮城県で29日、感染者が一人確認された。東北では初めて。クルーズ船の乗客で、仙台市の70代男性だが、下船時には陰性だった。

「カトリック仙台司教区の皆さま」に宛てた平賀司教の文書の全文は次のとおり。

連日の新型コロナ・ウイルスによる感染症の拡大と重篤な症例が報告され、厚生労働省の専門家会議から具体的な見解が示され、日本のカトリック教会でもそれぞれの教区で対応が示されています。また、誠に残念なことに本日(29日)、仙台市でも感染者が確認されました。これらのことを受け、仙台教区でも以下の対策を講じることに致しました。

1 3月2日(月)から3月20日(金)まで、すべてのミサ(集会祭儀)、集会、講座など、不特定多数の人々が集まる集会を行わないこととします。主日のミサの義務は免除されます。各自で、その日の朗読箇所などを読み、祈るようにして下さい。

2 結婚式や葬儀などは、担当司祭、関係者と充分な感染防止対策を相談の上、行うようにして下さい。

3 このお知らせを、3月1日(日)四旬節第1主日のミサで周知して下さるようお願い致します。特に外国籍信徒にも可能な限りお知らせ下さい。

4 東日本大震災犠牲者追悼・復興祈願ミサも中止になることから、カトリック教会内の関連行事等も自粛して下さるようお願いします。

5 3月21日(土)以降のことは状況を見たうえで判断したいと考えて居ります。

以上

教会にとって、日々捧げられるべきミサの中止の判断は、容易なことではありません。判断に至った状況の深刻さを、ご理解下さいますようにお願い致しますとともに、主イエスのいつくしみを信頼し、すべての人、特に感染している方々の回復と世界的流行の一日も早い終息をともに祈りましょう。

 






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