教会

既婚者が司祭になる道と、女性助祭を認める議論 アマゾン周辺地域のための特別シノドスで

 

「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」の全体会議が7日から始まり、議長のクラウディオ・フンメス枢機卿(ブラジル)が、慢性的な司祭の不足にどう対応すべきかなどを議題にのせたと、カトリックのウェブ新聞「クラックス」が報じた。

(地図:Kmusser)

シノドスは6日、サン・ピエトロ大聖堂で、教皇フランシスコと参加司教の共同司式のミサから開幕した。「アマゾン、教会と統合的エコロジーのための新たな歩み」をテーマに、27日まで3週間にわたり、バチカンのシノドス・ホールで開催される。

参加した司教は185人。そのうち、アマゾン周辺地域国の司教(アンティル3人、ベネズエラ6人、コロンビア13人、エクアドル7人、ブラジル57人、ボリビア11人、ペルー10人、および地域の司教協議会代表)が113人。このほか、12人の特別招待者、25人の専門家、アマゾンの16の先住民族からの代表を含めた55人の傍聴者がいる。

ラウディオ・フンメス枢機卿(写真:Ricardo Stuckert)

フンメス枢機卿は語る。「地域の小教区で奉仕する司祭がおらず、日曜日にさえ聖体拝領ができません。これは、日々の司牧の代わりに、散発的な訪問しかなされていないということです」

欧米では、信徒1300人につき一人の司祭がいるが、ラテン・アメリカ全体では、7800人につき一人、アマゾンの一部地域では1万5000人以上に一人だ。

「少なくとも日曜日にミサに参加することが、教会共同体の成長と、生活の中で神の言葉を体験するためには不可欠です。将来に向けて新しい道を作らなければなりません。

現地の教会や宣教師、住民たちは、ほとんどのアマゾンのカトリック教会が経験している緊急な必要性に直面しています。司祭の独身制の重要性は認識しつつも、地元に住む既婚男性が司祭になる道を開くよう求めているのです。それだけではなく、今日、多くの女性が教会のリーダーとなっており、その働きを認めるようにも願っています」と述べると、会場から拍手が起こった。

2010年のライト・ライブリフッド賞(第2のノーベル賞と呼ばれる)授賞式でのエルビン・クラウトラー司教(いちばん右)

エルビン・クラウトラー司教(ブラジル)は、その日の記者会見でこの考えを支持した。

「ほかに選択肢はありません。住民たちは司祭の独身制を理解していません。村に着いたとき、彼らはまず『あなたの妻はどこか』と尋ねます。次に私を気の毒に思い、『ああ、かわいそうな人だ』と言うのです。男性が結婚せず、家事をしてくれる女性がいないことが理解できないのです」

クラウトラー司教は2015年、教皇フランシスコと話し、そこで聖体拝領のあり方について議論したことがある。

「アマゾンには、年に1回か2回、3回の聖体拝領しか期待できない数千ものコミュニティーがあります。これらの人々は事実上、教会から除外されています。私たちが望んでいるのは、神の言葉だけではなく、聖体のためのテーブルを兄弟姉妹が持つことです。主は、『たまには聖体拝領をするように』と言われたのではなく、『わたしを覚えて、これを行いなさい』(1コリント11:24、25)と言われたのです」

また、アマゾンの司祭のいないコミュニティーの3分の2が女性に導かれていることを指摘し、女性助祭のアイデアへの支持も表明した。

プロテスタントでは牧師は結婚でき(宗教改革者ルターが独身制を否定して結婚した)、女性牧師を認めている教派も多い。一方、カトリックでは司祭は男性だけで、1139年の第2ラテラノ公会議で司祭の独身制が定められたままだ。聖書にあるキリストの言葉とパウロの言葉がその根拠とされる。

「だれもが(妻を迎えないという)この言葉を受け入れるのではなく、恵まれた者だけである。結婚できないように生まれついた者、人から結婚できないようにされた者もいるが、天の国のために結婚しない者もいる。これを受け入れることのできる人は受け入れなさい」(マタイ19:10~12)

わたしとしては、皆がわたしのように独りでいてほしい。しかし、人はそれぞれ神から賜物をいただいているのですから、人によって生き方が違います。未婚者とやもめに言いますが、皆わたしのように独りでいるのがよいでしょう。しかし、自分を抑制できなければ結婚しなさい。情欲に身を焦がすよりは、結婚した方がましだからです。(1コリント7:7~9)

しかし現実には、日本でも司祭の減少は歯止めがきかない状態であり、さらに最近、世界中で問題になっている聖職者による性的虐待事件にも直面して、カトリック教会は根本的な見直しを迫られている。ただ、結婚が許されているプロテスタントでも牧師不足は深刻で、複数教会の兼牧や教会の閉鎖という事態に陥っている伝統的教派もある。根本的には、神の愛を深く体験して、それをこの現代社会に伝えられる司祭や牧師こそ求められているのではないだろうか。

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