「下田ひとみ(しもだ・ひとみ)」 一覧

1955年、鳥取県生まれ。75年、京都池ノ坊短期大学国文科卒。単立・逗子キリスト教会会員。著書に『うりずんの風』(第4回小島信夫文学賞候補)『翼を持つ者』『トロアスの港』(作品社)、『落葉シティ』『キャロリングの夜のことなど』(由木菖名義、文芸社)など。

【毎日連載・最終回】思い出の杉谷牧師(18)下田ひとみ

  18 わしにもわからん 私は思い出していた。20年前、教会に行き始めた頃、私はどうしても神が愛であるということが信じられず、先生に訊ねたことがあった。その頃の先生の髪はまだ黒く艶々(つや …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(17)下田ひとみ

  17 気管切開したキリスト 先生は年をとった。禿(は)げたり薄くなったりすることのなかった髪は、文字通り雪のように波打ち、飛び出た長い眉(まゆ)も、白く目の上を覆っている。背すじを真っ直 …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(16)下田ひとみ

  16 忘れられない説教(2) 「イエス様は私たちを招いてくださいます。罪人の私たちを。私たちはよく失敗をする者です。同じ過ちを何度も犯す。そんな時、私たちは気落ちし、自分に嫌気がさし、逃 …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(15)下田ひとみ

  15 忘れられない説教(1) 春が終わり、やがて迎えた暑さきびしい夏も行き、季節は秋に入った。 風が教会の庭の木を揺らし、葉を散らしていく。ひんやりとした空気が、夏の間火照(ほて)ってい …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(14)下田ひとみ

  14 家に帰してあげたかった 雪深い山陰の地にも、やがて春は訪れた。 家庭集会の帰り道だった。私は先生の運転する車にひとり後ろに乗っていた。まっすぐ走れば車はまもなく教会に着くはずだった …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(13)下田ひとみ

  13 駐車場での徹夜の祈り ある夜、私たちは臨時で集まり、武森さんという信徒のために祈っていた。もともと病弱で入退院を繰り返していたのが、容体が急変して救急車で運ばれたのだ。 祈り会は9 …

【毎日連載】思い出の杉谷牧師(12)下田ひとみ

  12 早天祈祷会 その年の冬は雪が多かった。 そのためか日曜の礼拝に、また水曜の祈祷会、各々の諸集会に集まる度(たび)に、私たちの間では、例年になく降り積もっているこの雪のことが話題にの …

思い出の杉谷牧師(11)下田ひとみ

  11 キャロリング 凍るようなイブの夜だった。私たちはキャロリングをするために教会に集まっていた。 ピアノを囲んでの練習が終わった後、何台かの車に分かれて乗り込んだ。私は杉谷先生の車だっ …

思い出の杉谷牧師(10)下田ひとみ

  10 クリスマス劇の名演 こんなクリスマス会もあった。 それは教会学校にきている子供たちのクリスマス会で、この日1番のメインである、子供たちと教師による「劇」が始まろうとしていた。 杉谷 …

思い出の杉谷牧師(9)下田ひとみ

  9 刑務所のクリスマス その中に、刑務所のクリスマス会というのがあった。 刑務所の教誨師(きょうかいし)をしていた杉谷先生は、毎年クリスマスには招かれて、服役中の人々の前で話をし、祈りを …

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