書籍

福音書をファンタジーで再現 『イスルイン物語──預言されし王』トライアル版発売

投稿日:2020年2月13日 更新日: -

 

日本在住のクリスチャン覆面作家、F・エフライムによる長編聖書ファンタジー小説『イスルイン物語──預言されし王』(エシュルン出版)のトライアル(試し読み)版が1月22日に発売された(ペーパーバック45頁、550円。価格はすべて税込)。


これは、同小説を広く知ってもらうため、「イスルイン物語」シリーズの出発点である『預言されし王』1巻(書籍版343頁、1980円、キンドル版1250円)、2巻(書籍版374頁、2090円、キンドル版1250円)の最初の部分をオンデマンドで提供するもの。POD(プリント・オンデマンド)出版は、注文を受けた冊数だけ印刷できるシステムだ。

『イスルイン物語──預言されし王』(エシュルン出版)

トライアル版では、地図や登場人物紹介、種族紹介に加え、本編の第1章「神殿に立つ男」、第2章「仮庵の祭り」、第3章「ヴォルフ卿の暗殺」を収録(ホームページでも1~3章までのPDFが無料公開されている)。紙の本で試し読みしたい人や、手軽にプレゼントしたい人などにお勧めだ。入手方法など詳しくは、エシュルン出版ホームページまで。

「イスルイン物語」は、いにしえの時代より神の契約を受け継いで救いを待ち望んでいる「エルフ」という種族の物語で、「エデン」という架空の世界が舞台となっている。

領主のヴォルフ卿(きょう)を暗殺して神の王国を立ち上げようと「影」と呼ばれるエルフが目論んでいる頃、漁師シリオンのもとに王が出現するという噂(うわさ)が舞い込んでくるところから物語は始まる。その後、洗礼者の道備えがあり、預言の王イェシュアが現れ、シリオンとその弟アンディア、取税人ギル=アントらがイェシュアに従っていく。混乱するエデンの聖都の指導者たちをよそに、イェシュアは次々と奇跡を行ってエルフたちを導いていくが、その行き着く先は、弟子たちさえ思いもよらないものだった……。

このように、エルフはイスラエル、預言の王イェシュアはイエス・キリスト、漁師シリオンと弟アンディアはペトロとアンデレ、洗礼者は洗礼者ヨハネ、ヴォルフ卿はヘロデ王など、聖書人物がモデルになっている。それだけではなく、エピソードもすべて、ヨハネの福音書をベースに、マタイ、マルコ、ルカ福音書などの出来事がなぞられている。そのため福音書を読んだことのある人には、聖書と重ね合わせて読み進められ、知らない人にはファンタジー小説として楽しみながら聖書について知ることができるのだ。

たとえば「カナの婚礼」の話など、「こういうことだったのか」とページをめくるたびに新たな発見に出会える。また、聖書をそのまま読むと、登場人物の気持ちを想像しながら読むことは難しいが、ファンタジー小説だと、イェシュアが起こす奇跡にワクワクしたり、擬人化された悪霊(サタン)との闘いにドキドキしたり、イェシュアの母や弟子たちの気持ちに自然に感情移入できたりと、自由な気持ちで読むことができるのも魅力だ。

どんな小説なのか、預言の王イェシュアの登場場面を見てみよう。

ついに、シリオンにとって人生最大の出会いが訪れた。

だが、その出会いに関して、最初に湧(わ)き上がった感情は落胆だった。どこにでもいる普通のエルフだ。強いて特徴を挙げるとすれば、やや背が高く、痩(や)せ細っている。特に変わった風貌(ふうぼう)でもなく、白い衣に身を包んでいるだけ。長い黒髪、高い鼻、木の葉型の耳。どこにでもいるイスルイン・エルフだ。目はやや青みがかっており、どちらかといえばおとなしい印象を受けた。自分よりも少し年上、おそらく三十歳くらいだろう。彼の名はイェシュアといった。

大塩英子さん

エシュルン出版は、キリスト伝道隊(バックストン宣教師の影響を受けた福音派できよめ派の教団)の国内宣教師である大塩英子(おおしお・えいこ)さんがこの本を出版するために2018年に設立した、徳島県にある一人出版社だ。大塩さんはこう語る。

「出版業の経験もなく、知識も乏しい中で、宣教の思いのみで出版に挑(いど)みました。PODや電子書籍での出版は、知識や経験がなかったからこそ、できたことなのかもしれません。PODは、小さな資金でも本を出版できる方法として画期的なものだと思いました。また、広く読んでいただくためには、電子書籍での出版は欠かせないと思っていました。キンドルで販売すると、読み放題プランに登録したり、無料電子書籍プレゼント・キャンペーンを実施したりできます。

クリスチャンに読んでもらい、作品を支持してもらいたい気持ちがあるのと同時に、一般のファンタジー小説ファンの方にも読んでもらいたいという気持ちがあります。この作品を通して、一人でも多くの方に聖書の素晴らしさが伝わりますようにと祈っています」

著者のF・エフライムは日本在住のクリスチャンで、覆面作家として活動している。そのため「イスルイン物語」は、『ナルニア物語』や『指輪物語』と同じように、著者の信仰が強く反映している作品といえる。

2018年11月と12月に『預言されし王』1、2巻が出版され、今後「イスルイン物語」の続編として、モーセ五書を題材にした『約束の地クラムドール』、ダニエル書や黙示録の成就を題材にした『王国の誕生』の出版が予定されている。

最後に、『預言の王』の冒頭でF・エフライムはこう記している。

「この物語を通して知ってほしい。世界がどこに向かっているのかを。あなたのためにどのような恵みが用意されているのかを」

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